[劇評]ク・ナウカ「王女メディア」@Asahiスクエア

広告

久しぶりにダブルヘッダーをしたので、疲れてしまうかと思いましたが、素晴らしさで、舞台から目を離すことができませんでした。

劇団 ク・ナウカ
題名 王女メディア
公演期間 1999/10/25〜1999/10/31
エクリピです 演出 宮城聰
出演 阿部一徳、大高浩一、中野真希、吉植荘一郎、美加理、川相真紀子、吉田桂子、中村優子、榊原有美、江口諒
劇場 Asahiスクエア(浅草)
観劇日 1999年10月30日

ク・ナウカは、何年前かに「トゥーランドット」を原宿のラフォーレでみてその後、「チッタビオレッタ(紫の都)」やサロメをみて以来だと思います。少なくともかなり久しぶり。

また、王女メデイアは、蜷川さん演出の方で一度見ていましたので、大体ストーリーは把握しているつもりでした。

王女メデイアの話自体は、僕としては、納得のいかないところがたくさんあって(復讐の為に自分の息子を殺すとか)、実は蜷川さん演出の方を見た時になぜ、これが現代で上演される必然性があるのだろう?と疑問に思った覚えがあります。

今回の公演では、宮城さんはそういう部分に対して、宮城さんなりの回答を芝居の構成として、あるいは演出としてみせてくれていると感じました。(細かいことは宮城さんの書いた文章の方により明確に記述されていますが)

即ち、このストーリーはけして、愛する男が他に妻を設けることになったための女の復讐の物語(表面的にはそうとしかみえない)だけではなく、男性社会と女性社会、征服された民族と征服した民族というもっと大きな対立をうたったものであると。それを演出では、白と黒/明治日本のような舞台装置とスピーカー(全て男)とムーバー(最初は女中役、すべて女性)という役回り、そして王女メデイアのチョゴリを思わせる衣装で示していたのだと思います。

ムーバーである美加理さん、スピーカーである阿部さんの二人で演じられるメデイアはすばらしいと思いました。いつもは表に出てこないスピーカーが役者としても演技をしている為、両方を見ようとしてしまい、つい見逃した細かい所作があるのではないかと悔やまれます。

また、すべて生演奏だった(と思うのですが)音楽も素晴らしかったです。
場を作りつづけていました。

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です