劇団 | 劇団ダブルデック | ||||
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公演期間 | 2013/08/29~2013/09/01 | ||||
演出 | ゴロ六郎 | 作 | ゴロ六郎 | ||
出演 | 中川慎太郎、大竹加那子、おにぎり、勝又美晴、高木和沙、久保田理沙、高円寺さん、加藤睦望、笠浦静花、中野和哉、松原圭 |
よく練りこまれた学芸会という印象。テレビやマスコミを通して作られているキャラクタ設定を借用し、それをウザいぐらいに強調しているがゆえに、物語の人物の内面表現が逆に薄まっている。とはいえ、全体として、テンポ良い話運びで、役者の熱演は素晴らしく、圧倒された部分も多々あり。
初見の劇団です。第五回公演?らしいので、若い劇団だと思います。会場に来る観客の大半は、随分年下にみえる若者の様子。そういえば、配布されたパンフに書いてあった劇団員の募集要項に「昭和と平成が変わる前後5年程度の生まれの方歓迎」と明記されている。その辺が主な観客なのだろう。
芝居のほとんどは、割と大音響の音楽をバックに流しながら、セリフを喋る。剛力彩芽さんや武井咲さんを模したキャストが、そのキャラの演技の中にいちいちそのキャラに関連する言葉を入れてくる(剛力さんにあたる役者が、ガッチャマンやランチパックとセリフの最後に挟むような感じで、えんえん続く)
少しであれば、笑いも誘えると思うが、こう出てくるキャストが、出てくるあらゆるシーンで、こんなことをされても、こっちには何も伝わってこない。会場の笑いも出演者の知り合いと思しき、一団から漏れてくるだけ。
キャスト名からして「武井エム」とか「ゴウリカ彩芽」とかつけてるくらいなんで、そういう事をやらせることが、脚本/演出家の意図なんだと思うが、正直学芸会を見ているような感じになってしまう。
しかも、その演出のために、でてくるキャラクタは主役を含めとても薄っぺらいものになっている。そのため、ストーリーの展開によって個々のキャストの過去が明らかになっていっても、それに何の感慨も持てない。
役者全ての熱演は相当なもので、ここのキャスト設定を全力で表現していることは伝わってきました。ほぼ出ずっぱりの舞台上で、テンションを維持し続けるパワーには圧倒された。観客を楽しませようという強い意思を役者だけでなく、演出/脚本からも伝わってきた。
綿密に練習されたと思しきダンスシーンも含め、テンポの良い展開は、90分の公演時間を長く感じることもなく見ることができました。
・・・とここまで書いて不安になったが、若いお客さんにはこういうのがヒットするのか?僕の芝居の見方が古いのかなぁ。
[…] 本作で、観劇は3作目。劇団としては7作目とのこと。最初に見た時は、「よく出来た学芸会」と評してしまったが、今回も印象は変わった。なんか、ちゃんと物語の芯のようなものがあ […]
[…] 2013年に見に行った「ググるくん」以来二度目の観劇。前回は「よく練りこまれた学芸会」という表現で片付けてしまいましたが、今回はもう少しボジティブな印象をもちました。 […]