書評 [書評]上田早夕里著「真紅の碑文」。悲惨な未来の世界で他者のために闘う人の物語 2020.03.16 清角克由 前著の「華竜の宮」と同じ世界観、共通の登場人物を据えた続編。いわゆる今我々が騒いでいる環境問題を大きく上回る全地球規模の災害が予測される世界。ほとんどの人が自分の人生や自分の子孫に対して希望を持てない中で、自分のためでは…