最近は、なるべく行くようにしているコントの舞台の「更地」。今回は、その傑作選という位置づけの舞台。とはいえ、自分にとってはほぼ新作と同じ。いつもの更地に比べるとより不条理なコントが多かったように思ったが、完成度の高さに感激。とはいえ、そこはコント。結局笑い続けた。
劇団 | 大森ヒロシプロデュース | |||||
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題名 | 更地 SAKURAⅢ | |||||
公演期間 | 2019/4/16〜2019/4/24 | |||||
作 |
故林広志 | 演出 | 大森博 | |||
ラインナップと出演者 |
今拓哉:管制官、実況、先輩、後輩、ご近所さん 大森ヒロシ:チーフ、審判、構成員、先輩、父、助手 金月真美:博士、No.2、女性 本間剛:隊長、支配人、ボス、教師 三宅祐輔:兵士、夫婦柔道12年、中学生、部長、悩める人 加藤義宗:兵士、新支配人、夫婦柔道1年、中学生 良田麻美:バイト、夫婦柔道12年、萌ちゃん かんのひとみ:チーフ、夫婦柔道35年、先輩、先生、母 鈴木ゆか:夫婦柔道1年、後輩、女子中学生、妻 山口良一:夫婦柔道35年、裏切者、ご近所さん |
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劇場 |
小劇場B1(下北沢)
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観劇日 | 2019/04/20(マチネ) |
目次
大森地獄サバイバーたちの緻密な舞台
パンフレットに出演者たちのコメントがのっているのだが、これが一様に「この舞台は見るものででるものじゃない」、「地獄」、「緊張感と緻密さ」など大森さんの演出の厳しさについてのコメントが並んでいる
今回は、SELECTということで、既に一度は上演されたコントとはいえ、出演者の多くははじめての出演だったようでかなりハードだった様子
そういえば、先日見た「あじさい」のカーテンコールでも、芋洗坂係長(小浦一優)さんも同様に「演出が厳しい」と言っていたのでそれはそうなんだろうなとか思いながら見ました
ここからはネタバレあります
で、大森さん、口回ってなくないですか?
という思いで最初にみたのが、「宇宙と私」というアポロ13を彷彿とさせるシチュエーションをもとにしたコント。
えっと、一番セリフが聞き取りづらいの大森さんだったんですが…「おいおい」とちょっと思いながら見ておりました(ちなみに、とはいえこのコントは他のコントの中でもお気に入りの作品でした)
不条理というか、よくそんなシチュエーションを…
いつもは、もっとわかりやすいというか、お笑いっぽい感じのコント(物語より役者重視)が多かったと思うのですが、今回はそういう類のものは少なかったように思います(タイムマシンのコントと駅伝の練習コントと東京に出たい娘は、シチュエーションより役者の力で笑わせられた)
それ以外は、そもそも発想が常人と違うコントで、よくもまぁそんなこと思いつくなという話が多数
お気に入りは
全部のコントについて、コメントしてもキリがないので(できてしまいそうなのですが)、特にお気に入りだった順に
中坊ですよ
題名は、見終わった後で、パンフ見直して改めて納得。こんな題名だったのかと
料理番組と中学生男子の思春期がなぜか合体融合するという謎のコント。でも、一番印象に残りました
ホテルグランドール
コミュニケーションの不全という現代の病巣を深くえぐった問題作…ではないのですが、当初は経験の浅いバイトが先輩社員に怒られていると思っていたら実は….。確かにコントですが、これに近いことは実体験で消してないとはいえなくて、ちょっと怖いと感じつつ見てました。落ちはもっと怖いけど
夫婦柔道
これは、開演前にパンフを見て題名があまりに謎でちゃんと覚えていました
始まったら更に謎。柔道と夫婦喧嘩の謎の融合(こればっか)
きちんと夫婦喧嘩を柔道実況のようにやるのも面白いのですが、個々の選手(というか夫婦)がちゃんとアル○ックとか、自○隊とかからの応援に応える的な細かい描写に更に笑えました
宇宙と私
最初にも書いたこれも好きだった。アポロ13的な月着陸直前のトラブル。「えっ、この緊迫したシチュエーションでどうやって笑いを…」からまさかの展開。しかも宇宙船トラブルと夫婦関係のまさかの融合(だからしつこい)
すべて完成度も高くて、抜き出す意味があまりないのですが、特に印象に残っていたのは上記でした
初見の役者さんも多かったのですが、やはり「更地」でしたねぇ
わからない
ちなみに、本編とは本当に関係ないのですが、開演前の客席へのお願い(避難誘導の話や携帯電話の電源きってみたいな話)をするのが二人組の女性(お一人は、大森さんの娘さん)が出てきて話すのですが、一人がしゃべってもうひとりが合いの手をいれているだけ。
あじさいのときもそうでしたが、えっと…合いの手いる?
以上 大森カンパニープロデュース「更地 SELECT SAKURAⅢ」の感想でした。
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