歴史的な事件特に戦争の前後の状況などを扱うチョコレートケーキにしては、ちょっと異色のテーマである特撮撮影現場が舞台。
しかし、社会の課題をテーマにしているので、見たあとの感想は今までのチョコレートケーキの作品を見たときの感想と通底するものが同じでした
劇団 | 劇団チョコレートケーキ | |||||
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題名 | ブラウン管より愛をこめて ー宇宙人と異邦人 | |||||
公演期間 | 2023年6月~2023年7月 | |||||
作 |
古川健 | 演出 | 日澤雄介 | |||
出演者 |
伊藤白馬:井川信平(脚本家) 岡本篤:松村和也(監督) 青木柳葉魚:古田彰(特撮監督) 林竜三:岸本次郎(テレビ局の番組担当) 緒方晋:桐谷慶一郎(プロデューサー) 清水緑:藤原ゆり(アシスタントディレクター) 浅井伸治:佐藤信也(特撮の主役・ワンダーマン) 足立英:下野啓介(若手俳優) 橋本マナミ:森田杏奈(ゲスト女優) 今里真:声 加藤広祐:声 みょんふぁ:声 浅井陽登:声 |
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劇場 | シアタートラム(三軒茶屋) | |||||
観劇日 | 2023年7月2日(マチネ) |
目次
橋本マナミさんの客演に興奮
私はテレビでよく見る女優さんが出演すると、なんだかテンションが上がってしまうミーハーなんです(笑)。橋本マナミさんとチョコレートケーキのコラボレーションは、想像していたよりもぴったりでした。彼女はまるで元々の劇団員のように自然に溶け込んでいました。彼女は劇中劇(ドラマ)のヒロインではありましたが、無理やりヒロインにされている感じではなく、主人公と一緒に苦悩する制作現場の一員として存在感を示していました。
特撮現場の実態について
制作費削減のために、怪獣が登場しないエピソードを作ることがあるそうです。子供の頃に、そんな裏側を知らずに見ていた回があったのかなと思います。当時の制作現場はほぼ撮って出しのような感じで作られていたので、その雰囲気もよく伝わってきました。
差別との闘いを描いたドラマ
このドラマでは、在日コリアンへの差別や男女差別、LGBTQへの差別などが取り上げられ、宇宙人というフィクションの世界を通じて現実的な社会問題が浮かび上がっていました。子供たちに見せる番組だからこそ、社会の実情を考えさせるテーマが適切だと思います。ただ、一部の人々はこのようなテーマで「寝た子を起こす」という抵抗感を示すこともあります。最近では、子供向けの読み聞かせイベントを開催するドラッグクィーンに対して差別的な攻撃が話題になっています。以下の記事では、アメリカの事例が取り上げられていますが、日本でも同様の団体が活動しており、批判もあるようです。
私の周りでも賛否両論があります。
気づかされるのは、差別を否定しながらも差別に加担しているという当事者意識の欠如です。特に、「日本人だからこそ美味しい」という言葉に対する反論には驚きました。「誰でも美味しい」という考え方が妥当ですよね。国籍に関係なく、誰にでも同じ権利と尊厳があることを理解すべきです。
ペンネームの変更は問題解決になる?
物語の中で、伊藤白馬さん演じる脚本家がテレビ局の逆鱗に触れてしまい、出入り禁止になってしまいます。しかし、テレビ局の職員役の岸本さんは「名前を変えれば、いくらでも書いてもらっていいから…」と口にします。おそらく、実際にもこのようなことがあったのかもしれません。
このシーンで、私は制作現場の力強さを感じました。本音と建前が交錯している様子が描かれていました。
劇団員の新たなイメージ
劇団員の浅井さんは、今回少し脳筋な役柄で登場し、割とクレバーなイメージがあったので、驚きました。岡本さんも通常よりも暗いキャラクターでしたが、後半では明るい場面が登場し、少し安心しました。
そういえば、西尾さんはいなかったのですが、タカハ劇団に客演していたようです。
演劇感想文リンクを更新していて気づきました。この作品も評判が良かったので、ぜひ見てみたかったです。
以上、劇団チョコレートケーキの「ブラウン管より愛をこめて ー宇宙人と異邦人」の感想でした。
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