[映画評]龍三と七人の子分たち

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北野たけし監督の最新作は、元ヤクザのジジイが暴走族あがりの若者と正面から激突するヤクザムービー。とはいえ、全体に笑いの方が多めな分、「アウトレイジ」などの作品に比べると軽い感じで、見やすい映画でした。(一方で、重い印象は残りませんでした。)

<あらすじ>

息子夫婦と同居する元ヤクザの組長龍三(藤竜也)は、孫からは好かれているが、息子夫婦からは疎まれている存在。ある日、息子の留守中にオレオレ詐欺にひっかかりかけたのをきっかけに、昔の仲間のジジイを集めて、組を再結成する。

 

<感想>

北野たけしさんの映画を見るとき、すごく激しい暴力表現のある作品と、笑いが中心の作品がありますが、この作品は、前者ではなく後者でした。

映画を見ている間、さまざまなポイントで笑わせてもらいました。

藤竜也さん、近藤正臣さん、中尾彬さん、小野寺昭さんというかっこいいジジイ俳優(失礼!)あたりが、まじめにやっていることが笑えてしまうあたりは、北野監督のセンスですね。組長を決めるのに、殺人とか傷害とかをポイント制にして決める辺りはブラックな笑いを誘いました。

最後のバスジャックしての、元暴走族たちとのカーチェイスは、圧倒の迫力。目を離すことが出来ませんでした。

とはいえ、迫力があったのは、そのカーチェイスシーンだけで、全体に暴力表現は控えめで、少々物足りないものがありました。

自分としては、アウトレイジシリーズのようなある意味目を覆いたくなるような暴力シーンとか男同士の抗争のような話の方が好きだなと改めて思いました。

「アウトレイジ ビヨンド」、映画館での上映見逃してしまったのですが、DVDでみたくなりました。

 

 

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