あまりの突然の訃報に、言葉を失いました。テレビや映画で存在感のある役者さんで、まだまだ見たい役者さんであっただけに、残念です。元々は、あの劇団に所属されていたのですね
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突然の訃報
既に数日ニュースが入ってから日がたっていますので色々な記事が出ています
俳優の大杉漣(おおすぎ・れん/本名・大杉孝=おおすぎ・たかし)さんが21日午前、急性心不全のため急死した。66歳。同日、所属事務所の公式サイトが伝えた
サイトでは「弊社所属の大杉漣が、2018年2月21日午前3時53分に急性心不全で急逝いたしました」と報告。葬儀は本人や家族の意向で、親族のみで執り行う。
この週末は、追悼番組も多数放送され、本当に最近の映像作品で欠かせない役者さんだったんだなぁと改めて実感しています
舞台活動も活発だった大杉漣さん
私自身も、北野映画で初めてみたのだと思いますが、元々は舞台俳優としてスタートされたようです
こちらの演劇感想文リンクを見ると2013年の新国立劇場「象」を始めとして多くの舞台に出演されています。今年も、小川絵梨子さん演出の舞台にも出演予定でした
私も若い頃(多分本当に1984年に)読んだジョージ・オーウェルの「1984」を元にした舞台。なかなか、魅力的な公演です
公式に新国立劇場からは、上演は実施することが発表されています
2018年4月~5月の公演『1984』は予定どおり上演いたします。また、大杉漣氏ご逝去にともなう代役につきましては後日発表いたします。
渋い演技もコミカルな演技もこなす技巧派
私自身は、昨年の北野武監督の映画「アウトレイジ」で、大杉さんの演技を見ました(勿論、テレビでは度々見ているわけですが)
大杉さんの役柄は、証券会社に務めていた男でありながら、暴力団の組長の娘と結婚したがゆえに、組長の座についた経済ヤクザ。強気ではありますが、若頭など組の幹部(西田敏行さん等等)にはバカにされているという役柄でした
このあたりの微妙な存在感がとても大杉さんにあっていて、最後かなり残虐な殺され方をするのですが、それさえもコミカルな反応で、残虐さが余計に際立ったものでした(未だに、大杉さんの演技シーンはいくつも思い出すことができます。けして派手なシーン(銃撃シーンとか)ではなかったのですが
キャリアのスタートはあの劇団
大杉漣さんは、キャリアのスタートは太田省吾さんの転形劇場だそうです
沈黙劇を演じる劇団ということで、演劇を始めたばかりのころの僕も名前くらいは聞いていたのですが、当時は東京に住んでいなかったので、その芝居がどういうものだったのかはわかりません
今回改めて、ネットで検索していたらまさに大杉漣さんが出演していた「水の駅」の映像がYOUTUBEにあがっているのを発見しました
ちなみに、大杉漣さんの出演は、結構後半で53分目くらいから。
なんか、大杉漣さんが阿部寛さんに見えます。かっこよかったんだなぁ(笑)
ちなみに、動画を通してみると沈黙劇というイメージとは裏腹に、動と静の対比や舞台上で流れ続ける水道の水の音と音楽の効果もあって魅力的な舞台です。一度観たかったなぁ(作演出の太田省吾さんも、2007年に逝去)
上記の動画は、1986年の上演版ですが、演劇感想文リンクには、1988年のものの劇評を読むことができます
大杉さんが様々な映像作品にも出演され、最近はバラエティ番組にも出演。これからもたくさんの作品を観たかった役者さんだっただけに、とても残念でした。一度でも、舞台見とけばよかった(というか、1984は時間があれば見に行こうとおもっていのですが…)
以上 大杉漣さんの訃報についての記事でした
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