人工知能に勝てるのは読解力

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■東ロボが、東大入学を断念

AIで東大合格断念 「東ロボくん」偏差値伸びず

人工知能(AI)で東京大合格を目指す「東ロボくん」の開発を進めてきた国立情報学研究所などは14日、2016年度の大学入試センター試験の模試で偏差値57.1を獲得したと発表した。昨年からほぼ横ばいで、東大合格圏には達しなかった。今後は東大合格を目標にせず、中高生の読解力を高める研究などに注力する考えだ。

ちょっと前にこのニュースを見たときに、日本の人工知能研究の限界なのかなとちょっと悲しくなりました。

世界中から流れてくるニュースは、人工知能の先行きに明るい未来しか描いておらず、東大入学を目指すくらい何でもないだろうと思っていたからです

例えば、グーグル翻訳の精度がとんでもなく上がっているなんてニュースは、英語教育の必要性にさえ疑問符がつくほどの精度です

実際、人工知能にかけている研究費もGoogleやFacebookあたりだも半端な額ではなく、日本の研究費とは雲泥の差で、そういう  資金力の差が、今回のニュースの発端なのかなと思っていました

■どうやら、人工知能には明確な不得意分野があるらしい

社会活動家の湯浅誠さんが、東ロボプロジェクトの新井さんにインタビューされている記事が、あり読みました

AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか

国立情報学研究所(NII)の社会共有知研究センター。

「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」プロジェクトで知られる人工知能(AI)の研究チームが、子どもたちの読解力テストに着手した。

なぜ、AI研究者が「読解力」に関心をもつのか。

そこには、AIの限界を探る研究の過程でぶつかった、ある疑問が関係している。

センター長の数学者・新井紀子さんに話を聞いた

 

それで、少し誤解をしていたらしい事に気付きました

いかにお金をかけているとはいえ、人工知能には限界があることが、新井さんから語られています
所詮、人工知能がやっているのは確率統計的に膨大な元データを元に答えらしきものを見つけ出しているわけで、文章を読み解く事には弱いと

■人工知能に勝てない人間は読み解きができているのか?

ここからの話がこの記事では面白いのは、この考え方を人間に応用しているところです

東ロボ君に及ばない成績になってしまう学生は果たして読めているのか?という試験を作り実施使用という話があるのだ。

本調査の結果が出ないかぎり、確定的なことは言えないが、

これまでのところ、テストを受験した公立中学校生340人のうち、

約5割が、教科書の内容を読み取れておらず、

約2割は、基礎的な読解もできていない

ことが明らかになってしまった。

そして、偏差値の高い学校の生徒ほど、リーディングスキルテストの成績もよい。

「読める」子が偏差値の高い学校に入っている可能性がある。

どうやって「読める」ようになるのか、その原因はまだわからない。

その原因を探求して、対策を立てるのが、この調査の目的だ。

 

■私の実体験でもにたような経験があります

学生時代に、家庭教師の教え子に劇的に数学の成績を上げさせたことがあります。
文系学生だった私は、特別に数学が得意だったわけではなく、お医者さんの跡取り息子のその子(中学生)の数学を見るのは少し及び腰でした

どうにも数学の成績が伸び悩むというその子に教えているうちに、あることに気付きました

文章問題について、式を立てるとするする解けるのに、その式が立てられないのが弱点だと気付いたのです。

その時、僕はその子にしばらくの間、数学の問題集をやらせる代わりに、新聞のコラム欄の筆写と要約を週に三つずつやらせることにしました

正直、親御さんからはクレームに近い苦言もいただいたのですが、遠い親戚という間柄だったこともあり、取りあえずその方針をしばらく続ける事にOKを頂きました

■子供の読解力が劇的に上がる方法

当初は要約が全然要約になっておらず、新聞のコラム(朝日新聞の天声人語)レベルさえ、きちんと読み込めていなかったのは間違いなかったのですが、毎週根気よくコラムの要約をやり続けさせた結果、要約が、上手くなってきました

そして、ほぼ同時に数学のテストの成績が上がってきたのです

文章問題から式を立てる能力が上がってきました

読解力をつけるための解は必ず、要約力をつけることと断言はできませんが、個人的には割と効果的な方法だと思っています

その前に、コラムをまず筆写するというのが、ハードル高いのですが

しかし、人工知能に読解力が付かないという今回の記事の知見は次の人工知能を考えるための大きなヒントになるような気がします
ネットや情報だけの世界では本当の知能(定義がまた難しいですが)は育たないのかもしれません

実体験を伴う身体が、「ない」ことが人工知能が知能を獲得する上での大きな障害だとすれば、それが、次の人工知能のブレークスルーのヒントになるのかもしれない。

 

[書評]児玉 哲彦「人工知能は私たちを滅ぼすのか」

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