[劇評]Pal’sShare「許しつづける女たち」@阿佐ヶ谷アルシェ

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ほとんど知らない脚本家、演出家、出演者の舞台ということもあり、たいして期待せずにいったのですが、テンポも良くなかなか楽しみました。

劇団 Pal’s Share
題名 許しつづける女たち
公演期間 2006/10/20~2006/10/22
作/演出 関根信一
出演 白井美香、佐藤里真、小谷津央典、仲西環、服部十紀、有賀塑彦、角研一郎、中村公亮、小松茜、加藤敦洋、山本泰輔
劇場 阿佐ヶ谷アルシェ(阿佐ヶ谷)
観劇日 2006年10月21日(マチネ)

主演の白井さんがいいですね。なんか無理しているキャリアウーマンと言う役柄ぴったりでした。いっぱいいっぱい感がとか、しっかりはまっていました。彼女の自然な演技のおかげで、芝居そのものを相当自然に見ることができました。

ちからのある役者さんがいるとそれだけで芝居が見れるといういい証左になっていると思います。

ほめすぎかな。キャスティングの適切さもあったのだと思います。

脚本は、テンポも良くて見ていて余計なことを考えないでいいのがいいです。この手の芝居だとなんとなく、出てくる人全員になんか見せ場を作ろうとして無理されて、結果しっちゃかめっちゃかになることが多いのですが、ぎりぎり大丈夫なレベルです。(2時間は長いと思いますが)

気になったのは2,3度あった暗転でした。このみかもしれませんが、時間の経過を暗転で表現されるのは僕は好きじゃありません。暗転時間中って観客寝ているわけではないんですよね。暗転は場転等で最小限にするべきだと思います。この芝居では、数回特に意味もなく(脚本上意味があることは認めますが)暗転があったのが気になりました。

男優さんが少し工夫が足りないというか特徴がなかったのが気になりました。なんか、その役だったらそう演技するよねという教科書的な演技が気になりました(演出の問題かもしれませんが)

終盤は、少しテンポが悪くなりました。それさえなければ、もっとよかったのに。2時間はやはり長く感じました。

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