サイトアイコン 演劇とかの感想文ブログ

[演劇賞]えんぶチャート2017 作品編

例年、えんぶ読者の投票によって決定されるえんぶチャート。このサイトでは2013年からずっと結果を掲載し続けています(最初の方だけですが)今年は、昨年大ブーム(個人的にはまだ終わっていませんが)のアノ作品のうちの1作が1位に輝きました。

目次

今年の作品ランキング(1位から12位)

演劇感想文リンク同様に、12位までのランキングをまずは発表します(リンク先も演劇感想文リンク)

1位 髑髏城の七人 Season鳥

いやぁ、自分が観た舞台がついに一位に輝きました!!。2011年版のキャストを継承しつつも、今までに観たことのない髑髏城の七人でした

阿部サダヲさんの器用さが、話題でした

2017年06月に劇団☆新感線がIHIステージアラウンド東京で上演した舞台「髑髏城の七人(鳥)」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、中島かずきさんの作品をいのうえひでのりさ...
髑髏城の七人(鳥)(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

僕の観た感想は以下

今までの「髑髏城の七人」とは違う「花のない」捨之介が、特別な「髑髏城の七人」を作り上げていました。7年前に見たキャストも当然ながら進化を遂げており、何度見ても面白いこの物語のすごさを再実感。劇場のスケールも度肝を抜く規模で、まったく新しいエンターテイメント体験ができる施設であることは間違いない。「花」を見逃したので比較ができないのがやはり痛いなぁと実感。 劇団劇団☆新感線題名髑髏城の七人(鳥)公演期間2017/06/27〜2017/09/01作中島かずき演出いのうえひでのり出演阿部サダヲ:捨之介 森山未來:天魔王 早乙...
[劇評]劇団☆新感線「髑髏城の七人(鳥)」@IHIステージアラウンド東京(豊洲) - 演劇とかの感想文ブログ

2位 ビッグ・フィッシュ

悲しいかな、以下12位までの間に私が観た舞台はありません(がっかり)

年末近くに投票があるため、年前半の舞台は不利と思いこんでいましたが、この作品は昨年の2月の上演。印象が強い舞台だったのでしょうね

2017年02月に東宝が日生劇場で上演した舞台「ビッグ・フィッシュ」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、ジョン・オーガストさんの作品を白井晃さんが演出しています。4本の劇評...
ビッグ・フィッシュ(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

3位 新世界ロマンスオーケストラ

演劇感想文リンクに、劇評がありません。うーん、オールナイトニッポンも始まって絶好調の根本宗子さんの作・演出作だというのに、何故だろう…

4位 ダディ・ロング・レッグス〜あしながおじさんより〜

こちらは、東宝の作品です。2014年にも上演された作品の再演作です

2017年11月に東宝がシアタークリエで上演した舞台「ダディ・ロング・レッグズ〜足ながおじさん より〜」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、ポール・ゴードンさんの作品をジョ...
ダディ・ロング・レッグズ〜足ながおじさん より〜(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

5位 髑髏城の七人 Season花

こちらは、昨年の髑髏城の七人の最初のシーズン。2011年版の主役小栗旬さんを主役に迎えた作品でした

2017年03月に劇団☆新感線がIHI STAGE AROUND TOKYOで上演した舞台「髑髏城の七人(花)」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、中島かずきさんの作品をい...
髑髏城の七人(花)(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

6位 ちょっと、まってください

ナイロン100℃の新作。ナイロン作品は、評価がいつも高いのですが、僕自身はなかなか足を運べていません

2017年11月にNYLON100℃が本多劇場で上演した舞台「ちょっと、まってください」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともにケラリーノ・サンドロヴィッチさんが...
ちょっと、まってください(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

7位 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

シス・カンパニーが、生田斗真さん、菅田将暉さんを迎えての上演作。過去に様々なキャストで上演された作品です

ハムレット好きの身としては、一度は見たい作品なのですが、此のキャストではチケット争奪戦に敗北しましたorz

2017年10月にシス・カンパニーが世田谷パブリックシアターで上演した舞台「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、トム・ストッパー...
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

8位 すべての四月のために

実は、PARCO劇場の一時的な閉館が決まった時、PARCOプロデュースの舞台は減るのかなと漠然と思っていたのですが、減るどころかむしろ増えてる気がします

2017年11月にPARCO劇場が東京芸術劇場プレイハウスで上演した舞台「すべての四月のために」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに鄭義信さんがしています。2...
すべての四月のために(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

9位 天の敵

イキウメは、昨年とても話題になった劇団でした。昨年は、紀伊国屋演劇大賞も受賞していました

毎年恒例ですが、第52回の紀伊國屋演劇賞が発表されました。決定した団体及び個人の方を紹介いたします。残念ながら、今年も僕が見た作品は、どこにも絡んでいませんでした第五十二回 紀伊國屋演劇賞決定のお知らせ団体賞は、イキウメ イキウメは、前川知大さんが作・演出をされている劇団です。前川知大さんの作品では、過去に「太陽」が、蜷川幸雄さんの演出でコクーンで上演されたり(「太陽2068」)、今年も「散歩する侵略者」は、映画にもなりました 今年の上演作は、「天の敵」「散歩する侵略者」でした。これらの成果に...
[演劇賞]第52回紀伊國屋演劇賞決定。団体賞はイキウメ - 演劇とかの感想文ブログ

その中でも、「天の敵」は、2010年のオムニバス作として上演された作品をスケールアップして再演した作品とのことです

2017年05月にイキウメが東京芸術劇場シアターイースト で上演した舞台「天の敵」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに前川知大さんがしています。7本の劇評を読...
天の敵(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

10位 ティアーズライン

キャラメルボックスは、常連です。これだけ長期間に渡り商業的に成功し続ける劇団はすごいです

2017年12月に演劇集団キャラメルボックスがサンシャイン劇場で上演した舞台「ティアーズライン」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに成井豊さんがしています。2...
ティアーズライン(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

11位 君はいい人チャーリー・ブラウン

考えてみれば、この作品まさに2.5次元の「ハシリ」ではないでしょうか?(ブロードウェイでの初演は1967年だそうです)

中川晃教さんが、スヌーピーというキャスティングが話題でした

2017年04月に東宝がシアタークリエで上演した舞台「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、クラーク・ゲスナーさんの作品を小林香さんが演出...
きみはいい人、チャーリー・ブラウン(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

12位 デスノート THE MUSICAL

こっちは、正真正銘2.5次元ミュージカル。原作、アニメ、映画と全部デスノートは観ているのですが、まだミュージカル版見れていませんorz

2017年09月にホリプロが新国立劇場中劇場で上演した舞台「デスノート」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、アイヴォン・メンチェルさんの作品を栗山民也さんが演出しています。...
デスノート(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

僕の観た作品の順位は?

ここまでは、えんぶチャートの2017年のランキングでした。本誌には、なんと525位までランキングが載っています

なので、ここからは僕が昨年観た舞台の順位を観ていきたいと思います(完全に個人的な趣味…)

14位 髑髏城の七人 Season風

松山ケンイチさんの一人二役。個人的にはこっちのほうが鳥より好みだったのですが、差がついてしまいました

劇団☆新感線の「髑髏城の七人(風)」は、いわば『正調』髑髏城の七人。初めてこの作品を、見る人にはこれが一番わかりやすい作りだったと思います。カメレオン俳優松山ケンイチの面目躍如の二役配役も当たりでした。殺陣シーンの充実もあり、異色な「鳥」とは別の芝居として楽しむことができました 劇団劇団☆新感線題名髑髏城の七人(風)公演期間2017/09/15〜2017/11/03作中島かずき演出いのうえひでのり 出演松山ケンイチ:捨之介/天魔王 向井理:無界屋蘭兵衛 田中麗奈:極楽太夫 橋本じゅん:贋鉄斎 山内圭哉:兵庫 岸井ゆきの:沙霧 生瀬...
[劇評]劇団☆新感線「髑髏城の七人(風)」@IHIステージアラウンド東京(豊洲) - 演劇とかの感想文ブログ

2017年09月に劇団☆新感線が豊洲ステージアラウンド東京で上演した舞台「髑髏城の七人(風)」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、中島かずきさんの作品をいのうえひでのりさん...
髑髏城の七人(風)(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

31位 ハムレット

ジョン・ケアードさん演出で、非常に少ない座組でやるというので観に行った舞台でした。内野聖陽さんの年齢でハムレット?とか思ったのですが、良かったです

3時間を超えるハムレットは、長さを感じさせない傑作舞台。過去にあまり例を見ない少人数編成も、個々の役が十分に掘り下げられており、様々な解釈を考えさせられました。外国人の演出ながら、全般に日本とか東洋を感じさせる舞台でしたが、こなれた台詞の効果もあり、スタイリッシュなハムレットになっていたと思いました。劇団東京芸術劇場題名ハムレット公演期間2017/04/07〜2017/04/28作ウィリアム・シェイクスピア演出ジョン・ケアード翻訳松岡和子上演台本ジョン・ケアード、今井麻緒子出演内野聖陽:ハムレット/フォーティンブラ...
[劇評]ジョン・ケアード演出「ハムレット」@東京芸術劇場プレイハウス(池袋) - 演劇とかの感想文ブログ

2017年04月に東京芸術劇場が東京芸術劇場プレイハウスで上演した舞台「ハムレット」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、ウィリアム・シェイクスピアさんの作品をジョン・ケアー...
ハムレット(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

40位 人間風車

もともと脚本が好きだったこの作品。加藤諒さんのハマり方がハンパなかったです

楽しみにしていたPARCOプロデュースの「人間風車」は、過去の作品とくらべても演出もよく、より「恐怖」を感じさせるとても良い演出でした。劇場を小さくすると興行が厳しくなるのはわかりますが、もっと小さな劇場で、役者の近くで見たかった舞台でもありました劇団PARCOプロデュース題名人間風車公演期間2017/9/28〜2017/10/09作後藤ひろひと演出河原雅彦 出演成河:平川(売れない童話作家)ミムラ:アキラ、オロ、盲目の少女加藤諒:サム矢崎広:ケビン、小杉(番組プロデューサー)、カオス松田凌:則明、村人、妖精今野博喜:王、住職、サ...
[劇評]PARCOプロデュース「人間風車」@東京芸術劇場 プレイハウス(池袋) - 演劇とかの感想文ブログ

2017年09月にPARCO劇場が東京芸術劇場プレイハウスで上演した舞台「人間風車」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、後藤ひろひとさんの作品を河原雅彦さんが演出しています...
人間風車(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

56位 きらめく星座

こまつ座の名作。秋山菜津子さんってもう少し冷たい演技をするひとという僕の中の勝手なイメージが覆されました。あと、歌も上手い

こまつ座の「きらめく星座」は、戦前の暗くなる世相の中で、歌謡曲と笑いを通して庶民の生活を映し出す舞台。演劇賞を受賞した秋山菜津子さんが従来のイメージと大きく異るコディエンヌぶりを発揮して舞台を引っ張るのが印象的でした。こまつ座でスタンディングオベーション初めてみました劇団こまつ座題名きらめく星座公演期間2017/11/05〜2017/11/23作井上ひさし演出栗山民也出演秋山菜津子:ふじ(オデオン堂の後妻。元松竹歌劇団)山西惇:源次郎(みさをと結婚した傷痍軍人)久保酎吉:小笠原信吉(オデオン堂主人。みさをと正一の父...
[劇評]こまつ座「きらめく星座」@紀伊国屋サザンシアター(新宿) - 演劇とかの感想文ブログ

2017年11月にこまつ座が紀伊国屋サザンシアターで上演した舞台「きらめく星座」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、井上ひさしさんの作品を栗山民也さんが演出しています。4本...
きらめく星座(2017) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

67位 ヤングフランケンシュタイン

小栗旬さんが主役だったにも関わらず、ムロツヨシさんしか印象に残っていない…型破りなミュージカルでした

小栗旬さんの初ミュージカルかつ主演舞台は、劇作だけでなく映像作家としても名高い福田雄一さんの作品。ミュージカルの常識を全て無視した破天荒な作りながら、完全にコメディミュージカルとして成立していて、終わった後に幸せな気分にさせてくれる良作。小栗旬さんが様々なとばっちりに耐えながら、引っ張る一方で、ムロツヨシさん好き勝手に動き過ぎです。だれか、止めてあげて(面白いけど)劇団フジテレビ題名ヤング フランケンシュタイン公演期間2017/08/11〜2017/09/03作メル・ブルックス演出福田雄一出演小栗旬:フレデリック ...
[劇評]フジテレビ「ヤングフランケンシュタイン」@東京国際フォーラム ホールC(有... - 演劇とかの感想文ブログ

172位 スーパーストライク

遅まきながら、根本宗子さんの作品に目覚めた作品でした。この作品は、当日券でみたのですが、その後の作品は前売りで全て全敗。うーん人気だったのね(←今更?)

演劇感想文リンク(engeki.kansolink.com/)の中の人(清角克由(@kseikaku)のブログ。更新情報やサイト情報だけでなく、管理人の日々の思いも書いていきます。
演劇とかの感想文ブログ - 演劇とかの感想文ブログ

以上 2017年版のえんぶチャートに関する記事でした

上記にも書きましたが、本誌にはなんと525位までランキングが載っています(しつこい)

まだ、間に合うので是非買ってご自身が気になる公演のランキングをチェックしてみてください

えんぶ (2018-03-09)

2013年〜2016年のランキング記事(作品編のみ)

先日の俳優/女優編に引き続き、作品編の発表です。ちなみに、過去の1位は2013年「鉈切り丸」(PARCO×劇団☆新感線×森田剛さん)、2014年「ブエノスアイレス午前零時」(PARCO×森田剛さん)、2015年「五右衛門VS轟天」(劇団☆新感線)でした。2016年は、森田剛さん主演の「ビニールの城」があり、劇団☆新感線があり、PARCOプロデュース作品もたくさんありました。さて、今年はどんな作品が1位だったのでしょうか? 作品編は、予想通り!?1位劇団☆新感線「ヴァン!・バン!・バーン!」既に、アイキャッチでネタバレし...
[演劇賞]えんぶチャート2016 作品編 - 演劇とかの感想文ブログ

例年、3月のえんげきぶっくで発表されるえんぶチャート。今年もえんぶチャートを買ったので、その一部を紹介します。今回は、公演編です。(えんげきぶっくは随分前に買ったのですが、記事を書くのが遅くなりましたm(_ _)m)例によってリンク先は演劇感想文リンクです!  劇団☆新感線「五右衛門VS轟天」 TBS「No.9 ー不滅の旋律ー」 赤坂ACTシアター「真田十勇士」 演劇集団キャラメルボックス「BREATH」 ホリプロ「熱海殺人事件」 ナイロン100℃「消失」 松竹「阿弖流為」 松竹「ワンピース」 東宝「エリザベート」 大人...
[演劇賞]えんぶチャート2015 作品編 - 演劇とかの感想文ブログ

いささか古い話ですが、演劇ぶっくの読者が選ぶえんぶチャート2014が演劇ぶっくに発表されました。詳しいチャートは、本誌を確認いただくとして(まだ売ってるかな)、1位から10位までをこちらで発表しちゃいます。しかし、森田剛さん、天海祐希さんは強いなぁ。 ブエノスアイレス午前零時(パルコ・プロデュース) 蒼の乱(劇団☆新感線) 9days Queen~9日間の女王~(TBS) アダムス・ファミリー(パルコ・プロデュース) ヒア・カムズ・ザ・サン(スカイロケット) 夜中に犬に起こった奇妙な事件(Quaras) ラスト・フラワーズ...
1位は「ブエノスアイレス午前零時」~えんぶチャート2014(作品編) - 演劇とかの感想文ブログ

演劇ぶっく結局、演劇ぶっく4月号購入しました。まずは、前回の記事(えんぶチャート 2013発表!!)の訂正を。俳優だけのチャートが掲載されているだけで、女優のチャートは別にあるといっていましたが、嘘でした。なんと俳優チャートは女優を含むのです、女優のトップは16位の宮沢りえさん。別の演劇賞では、女優トップなのになぜ?というか上から15位まで全員男優なのは、読者層の違いでしょうか?とりあえず、そういう読者層の違いを意識しながら作品チャートも発表しちゃいます。 鉈切り丸(PARCO) 舞台 真田十勇士(赤坂ACTシ...
えんぶチャート2013 作品編 - 演劇とかの感想文ブログ

読み直すと毎年、紹介のテイストが違ってますね(汗)

モバイルバージョンを終了