サイトアイコン 演劇とかの感想文ブログ

野田秀樹「パンドラの鐘」キャスト比較表

パンドラの鐘は、1999年に、野田秀樹さんと蜷川幸雄さんが演出で競演した作品で、当時はまったく同じ脚本を作者である野田さんと蜷川さんで別々のキャスト・演出で上演されたという話題作でした。
広島出身の僕にとっても、長崎の原爆がモチーフの一つになっているこの作品はとても印象に残っている作品です。
それだけに、2021年の再演版は注目をしていました(地方に引っ越しているので、見ることはかないませんでした)まさかのコロナで東京公演は途中で中止に。
しかし、2022年に再び、演出キャストを一新して再演です(僕も今週末に観劇予定!)。キャスト比較表を更新します!!

2021年5月にこの記事は、初版を作成しました。こちらが、キャストを一新して、2022年に再再演が決定。
初演時は、野田秀樹さんと蜷川幸雄さんが同じ脚本を別のキャスト/劇場でほぼ同時期に上演するという印象深いイベント出会ったこの作品は、僕自身とても思い入れがあります。

目次

「パンドラの鐘」キャスト比較表

1999年野田版 1999年蜷川版 2021年熊林版 2022年杉原版
団体 野田地図 シアターコクーン シアターコクーン シアターコクーン
上演年 1999年 1999年 2021年 2022年
演出 野田秀樹 蜷川幸雄 熊林弘高 杉原邦生
ヒメ女 天海祐希 大竹しのぶ 門脇麦 葵わかな
ミズヲ 堤真一 勝村政信 金子大地 成田凌
タマキ(ピンカートンの娘) 富田靖子 宮本裕子 門脇麦
(ヒメ女と2役)
前田敦子
カナクギ教授/狂王 古田新太 沢竜二 松尾諭 片岡亀蔵
ハンニバル/男 松尾スズキ 松重豊 松下優也 玉置玲央
ピンカートン未亡人 銀粉蝶 森村泰昌 緒川たまき 南果歩
オズ(考古学者) 入江雅人 高橋洋 金子大地
(ミズオと2役)
大鶴佐助
イマイチ(考古学者助手) 八嶋智人 生瀬勝久 柾木玲弥 柄本時生
コフィン 明楽哲典 井出らっきょ 長南洸生 森田真和
リース 春海四方 大石継太 木山廉彬 亀島一徳
ハンマー 戸谷昌弘 大富士 八条院蔵人 山口航太
ヒイバア 野田秀樹 壌晴彦 緒川たまき
(ピンカートン未亡人と2役)
白石加代子
スペード 張春祥 武居卓
サクラ 堀朋恵
ドーベルマン 豊川栄順
モモ 音室亜册弓

世代が変わってるよなぁ

20年以上前の初演を新しいキャストでやるとどうなってるのでしょう
改めて、キャストを再整理すると今見るとすごいキャストが1999年にこの舞台に集結していたことにびっくりします

2021年版の違いはキャストの集約

熊林版は、もとの作品で古代と現代で各々独立していたキャストを一人二役に再構成しなおしたことのようです(見てないので、想像…見たかった…)
以下の2021年版のキャストは以下のブログ記事を参考にしました

東京芸術劇場『パンドラの鐘』  【東京公演】2021年4月14日(水)~5月4日(火・祝)東京芸術劇場シアターイースト 作:野田秀樹  演出:熊林弘高美術:杉…
『東京芸術劇場『パンドラの鐘』』 - 新・法水堂

2021年版(熊林さん版)、2022年版(杉原版)の違いは?

キャストを見る限り、杉原版のほうが、1999年版に近いようです。かなりのダブルキャストを多用した熊林版はどうだったのか、逆にとても気になってしまいます。

公演の感想は以下で

ちなみに、配役がわからなかったので、比較表には入れませんでしたが、静岡の劇団ムナポケも2019年に上演しています。

1999年コクーン版(蜷川幸雄さん演出)

1999年11月にシアターコクーン/Bunkamuraがシアターコクーンで上演した舞台「パンドラの鐘」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、野田秀樹さんの作品を蜷川幸雄さんが...
パンドラの鐘(1999) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

1999年野田地図版(野田秀樹さん演出)

1999年11月に野田地図(NODA・MAP)が世田谷パブリックシアターで上演した舞台「パンドラの鐘」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに野田秀樹さんがしてい...
パンドラの鐘(1999) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

2019年muna pocket版(三浦一徹さん演出)

2019年06月にMUNA-POCKETが浜北文化センターで上演した舞台「パンドラの鐘」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、野田秀樹さんの作品を三浦一哲さんが演出しています...
パンドラの鐘(2019) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

2022年コクーン版(杉原邦生さん演出)

2022年06月にシアターコクーン/Bunkamuraがシアターコクーンで上演した舞台「パンドラの鐘」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、野田秀樹さんの作品を杉原邦生さんが...
パンドラの鐘(2022) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク

2021年版は、 まもなくアップします!

以上 2021年に続き、2022年に上演再演された「パンドラの鐘」のキャスト比較表の記事でした!!!!

2022年版を観劇に行きました!!
感想は以下です。

流石に30年近く芝居を見ていると、再演作に出会うことがあります。その中でも、このパンドラの鐘はとても印象深い作品だったこともあり、今回の再演はとても楽しみにしていました。時間が経って、見た作品は印象が異なる部分が多いながら、通底する物語や野田さんの思いは共通していて懐かしい感情がわきました。劇団シアターコクーンプロデュース題名パンドラの鐘公演期間2022/06/06~ 2022/06/28作野田秀樹演出杉原邦生出演者 葵わかな:ヒメ女(古代の女王) 成田凌:ミズヲ(古代の墓掘り) 前田敦子:タマキ(現代のピンカートンの...
[劇評]シアターコクーンプロデュース「パンドラの鐘」@シアターコクーン(渋谷) - 演劇とかの感想文ブログ

他のキャスト比較表記事は以下

劇団☆新感線の「髑髏城の七人」は、1990年から7年毎にキャストを変えながら公演されている舞台です。特に2017年から2018年にかけては、全花鳥風月(×2)+極の6バージョンが続けざまに上演されています。全キャストの比較表がこちらの記事です2018/1/27改訂 遂に髑髏城の七人 極「修羅天魔」のキャストも加えました。極キャスト発表時の記事は以下改訂版キャスティング比較表前回の記事にも載せていた過去のキャストの比較表を少し比較対象キャストを増やして再掲します。(勿論、上弦/下弦のキャストもあわせて)2018...
「髑髏城の七人」花鳥風月極網羅!過去全公演キャスト比較表 - 演劇とかの感想文ブログ

この記事は、2017年に作成した「秘密の花園」のキャスト比較記事のアップデート版です2022年、唐組にて再び「秘密の花園」が上演されていますそのため、2017年に作成したキャスト比較表に、2022年唐組版を加えます。唐十郎の「秘密の花園」とは 1982年11月に下北沢・本多劇場の杮落とし公演として、唐十郎氏が書き下ろし、高い評価を得た傑作 <あらすじ> 日暮里にあるひしゃげたアパート。そこに暮らす夫婦の元にアキヨシは通っている。キャバレーホステスのいちよ(寺島しのぶ)とポン引きの夫、大貫(田口トモロヲ)...
【2022年版追記済】唐十郎さんの「秘密の花園」。過去のキャスト比較表 - 演劇とかの感想文ブログ

先日終演した新宿梁山泊のジャガーの眼は、唐組では再演が最も多い作品ではないでしょうか。20年間の軌跡をまとめてみました。2019年唐組版のキャストを追加!過去に上演されたバージョンの比較表劇団、公演場所(劇場)、演出当然ながら、すべてのバージョンは唐十郎さん作です上演バージョン劇団公演場所演出1985年版状況劇場花園神社唐十郎1989年版唐組目黒不動尊大本堂裏境内(東京)/生國魂神社境内(大阪)唐十郎1995年版唐組西新宿・屋台村/花園神社唐十郎1997年版唐組鬼子母神唐十郎2008年版唐組鬼子母神/三鷹の森唐十郎2014年版新...
【2019年唐組版含む】ジャガーの眼の過去キャスト一覧表! - 演劇とかの感想文ブログ

もうすぐ、開幕するPARCOプロデュース「人間風車」。14年ぶりの再演です。過去の全てではありませんが、僕も3度めの観劇に行くことが決まっています。 今回は、物語の内容の概略と、過去のキャスティングの歴史を振り返ってみたいと思います。「人間風車」という作品について遊気舎の作品で、大王こと後藤ひろひとさんの作品です。題名もそうですが、中にたくさんプロレス技の名前が出てきます。 別にプロレスものというわけではなく、売れない童話作家と知り合った女優の間の物語です。 恋物語という側面がないわけではありませんが...
PARCO/遊気舎「人間風車」過去キャストの一覧 - 演劇とかの感想文ブログ

こまつ座の「きらめく星座」の公演が近づいてきています(2020年版)新型肺炎による自粛等逆風が吹き、公演開始日もずれてしまいました。僕自身は、2017年に観た印象的な作品です音楽劇でありながら、物悲しく悲劇的な結末がありそれでいて何か清々しい印象を残してくれる舞台です久しぶりに主演交代による舞台も間近ということもあり、例によってキャスト比較表を作ってみることにしましたあらすじ国家総動員法が公布され「下では密告、告げ口が大流行」する昭和15年の秋。浅草にある小さなレコード店・オデオン堂からは"仮想敵...
こまつ座「きらめく星座」キャスト比較表 - 演劇とかの感想文ブログ

野田秀樹さんの「贋作 桜の森の満開の下」は、1989年の平成元年に初演を迎えて、歌舞伎版も含め既に4回再演されている演目です。平成が終わろうとしている2018年秋に再演されます。キャストを変えながら再演を繰り返された作品なので、2018/4/5の記者会見記事による2018年版も含め、キャスト比較表を作ってみました2018年4月5日に記者発表のあった2018年秋のNODAMAPのキャスティングを以下の記事を参考にして追記しました野田秀樹が海外公演に意欲「贋作 桜の森の~」古田新太は2001年版の裏話明かす - ステージナタリーshort : ちなみ...
野田版「桜の森の満開の下」の過去キャスト一覧 - 演劇とかの感想文ブログ
モバイルバージョンを終了