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[海外劇評]The PRODUCERS@ST. JAMES THEATRE

さすが昨年度トニー賞受賞作!キャストが変わったことなど感じさせないほど楽しく、時間を忘れさせる。そつのない脚本の見本のような舞台で、エンターテイメント性ではピカイチではないだろうか。

題名 The PRODUCERS
Booked By Mel Brooks and Thomas Meehan Directed By Mel Brooks
出演 The Usherettes … BRYN DOWLING,JENNIFER SMITH
Max Bialystock … BRAD OSCAR
Leo Bloom … STEVEN WEBER
Hold-me Touch-me … MADELEINE DOHERTY
Mr.Marks … RAY WILLS
Franz Liebkind … JOHN TREACY EGAN
Carmen Ghia … SAM HARRIS
Roger De Bris … GARY BEACH
Bryan … JAMIE LaVERDIERE
Kevin … RAY WILLS
Scott … JIM BORSTELMANN
Shirley … KATHY FITZGERALD
Ulla … IDA LEIGH CURTIS
Lick-me Bite-me … JENNIFER SMITH
Kiss-me Feel-me … KATHY FITZGERALD
Jack Lepidus … JAMIE LaVERDIERE
Donald Dinsmore … JIM BORSTELMANN
Jason Green … RAY WILLS
Lead Tenor … ERIC GUNHUS
Sergeant … RAY WILLS
O’Rourke … MIKE McGOWAN
O’Riley … MATT LOEHR
O’Houllihan … ROBERT H.FOWLER
Guard … JIM BORSTELMANN
Bailiff … MIKE McGOWAN
Judge … JAMIE LaVERDIERE
Foreman of Jury … KATHY FITZGERALD
Trustee … RAY WILLS
劇場 FORD CENTER FOR THE PERFORMANCE ARTS(Broadway NY USA)
観劇日 2002年07月09日(ソワレ)

<<ストーリー>>

かつては、キング・オブ・ブロードウェイと呼ばれた男も、今ではすっかり落ち目。直近の開演演目も評判はさっぱりで開演早々クローズという憂き目に。そんな折にプロデューサーになることに憧れる会計士のひょんな一言をきっかけに、ヒットしないミュージカルを作って金を儲けることを思いつく。これはとおもったひどい脚本「ヒトラーの春」は、何故か大ヒット。逆に二人を窮地に陥れることに….

<<感想>>

主役のキャスト交代があってから、結構評判が悪かったので、ちょっと心配していたのだが….

結論からいうとめっちゃくちゃ楽しんだ舞台。会計士役がかなり面白くみ応えがある。今回は、二階席からの観劇だったのだが、遠目から見てわかるほど顔色がくるくる変わる役者を僕は初めてみた。真っ赤になって怒った直後に蒼白になっていたりする。

ダンスも期待していなかっただけに、逆に楽しめた舞台であった。途中で、大プロデューサー役が、老女達から金を巻き上げる(!?)シーンで出てくる老女達の歩行器(でいいのかな。英語ではなんというのだろう)を利用したタップはちょっと度肝を抜かれた。

ブロードウェイのミュージカルを見ているといつも思うことだが、セットの表現している風景や装置のデフォルメがすばらしい。今回も、会計士たちが仕事をしているオフィスの風景やブロードウェイの劇場街が舞台上に出現するのだが、これが絶妙にうまい。

たとえば、会計士のオフィスは、幅90センチ程の机と電話とタイプライターとロッカーがが舞台上に横一列に並ぶ。通常のオフィスとしてこんなことをするわけがないが、その様子が本当に仕事においたてらえる会計士達の様子を本当に良く表している。

また、脚本もそつがなく、色々な要素が交じり合っており時間を忘れさせる。総じてものすごく良くできたミュージカルでありキャストの変更がそれほど大きな影響を及ぼすものではないように思った。(そういう意味でFull Montyと対照的なイメージを持った)

 

[海外劇評]THE FULL MONTY@EUGENE O’NEILL THEATRE

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