被災地に行かなきゃ行かなきゃと思いながら、なかなか果たせなかったのですが、機会があって思い切って先週末に行って来ました。
石巻と南三陸に行ってきたのですが、現地の惨状を改めてみて今回の震災の被害の甚大さ、復興への道のりの長さを改めて実感しました。
テレビやネットで、写真や映像を見、Twitter等で現地からの発信を読み、現地に行った人の話を聞いていても、現地に行ってダイレクトに感じる衝撃はあまりにも異なるものでした。
この看板の周りも一応平坦になっているものの、震災のきずあとはまだまだ生々しく残っていました。
広く平坦な大地が広がります。にわかにここにかつて街があったとは思えません。
しかし、確かに家があり、生活があったことは足元の瓦礫がものがたっていました。瓦礫撤去は主だったものは終わっているとしても、まだまだ街のそこここにこのように残っている感じです。
テレビのニュースでなんどか見た缶詰工場のでかい缶詰の看板は今も道路の中央分離帯にこのような形で転がっています。この巨大な(周りの電柱と比べてください)ものが「転がった」その威力に呆然と立ち尽くして見るより他ありませんでした。
漁港の近くの道路の様子。地盤沈下が激しく、道路は完全に水没しています。ガードレールだけが、水面に出ていてそこがかつて(1年前まで)道路であったことがわかります。
地盤沈下という言葉でわかっていても、海沿いの道路が海に没しているという状況を見るまで、事の深刻さが自分にはわかっていませんでした。
行く前の自分がいくら言葉や写真で見ても、この実感を感じることができなかったのと同じく、このBlogでさえも何も伝えきれないような気がしますが、それでも何かを感じてもらうことができればと思います。
何枚もの写真を取りましたが、今見なおしても、まったく当時の衝撃を伝えうるものになっていないと感じました。報道のプロでさえできていないのだから当然ですが。