2時間20分あったとは思えない程楽しめた。ただ、これが2時間だったらもっと楽しめたのにとも思う。こういうホラーコメディを三谷さんが書いていたという事実が意外だったが、脚本が凄く良くて勘所をおさえているのに、いつもながら感心した。
劇団 | PARCOプロデュース | ||||
---|---|---|---|---|---|
題名 | Vamp Show | ||||
公演期間 | 2001/06/02~2001/07/08 | ||||
作 | 三谷幸喜 | 演出 | 池田成志 | ||
出演 | 堺雅人、佐々木蔵之介、橋本潤、河原雅彦、伊藤俊人、手塚とおる、松尾れい子 | ||||
劇場 | PARCO劇場(渋谷) | ||||
観劇日 | 2001年6月10日(マチネ) |
NEW!!
1991年版、2022年版を加えたキャスト比較表を作成しました。よかったらそちらもどうぞ
2022年に「ヴァンプショウ」がキャストを一新して再再演されます。本当は、8/8開幕の予定でしたが、コロナの影響で開幕が遅れていますが、来週(2022/8/18)から(予定通りならば)いよいよ開演予定です!今回は、このヴァンプショウのキャスト比較表にしてみました2022年に21年ぶりに再演ヴァンプショウは、1991年にサードステージで上演された作品で、その後2001年に10年ぶりに再演されました現在、絶賛大河ドラマ執筆中の三谷幸喜さんの初期作品です。最初の舞台には、三谷幸喜さん自身が出演していたという伝説の舞台でもあります。... 「Vamp Show ヴァンプショウ」のキャスト比較表 - 演劇とかの感想文ブログ |
ストーリー
山奥の駅に、一人の女性が電車を待っている。が、電車は事故の為に来ず、代わりに妙に明るいしりとり歌合戦に興じる5人の男が現れる。彼らは、実は吸血鬼だった。
感想
実は、脚本について何一つ予備知識をもたずに見に行ったため、題名の意味とストーリーの関係の発見が結構芝居を見る楽しさを増幅していた。Vamp=「悪女」の図式で見に行っていたのに、いつまでたっても肝心の主人公と思しき女性が、悪女らしいところを見せない….なんだぁと思っていたらVampireが現れて、なんだぁそっちかと思っていると最後にやはりVampが現れて….三谷さんらしい外さない脚本だなぁと改めて感心。
佐々木さんとか堺さんとかを見ていると一つ前のNHKの朝の連ドラを見ているような気分になりますが、演技自体はなかなかのもの。シアターガイドとか見るとどちらも久しぶりの舞台みたいですが、舞台の方がすきだなぁ。この二人。特に、堺さんのなさけない雰囲気がいい。東京オレンジで出ているときとは違った感じです。
パルコでは既に常連の感がある河原さんの演技も、そつなくていい。手塚さんのとぼけた駅員も見所多いし。
これといって不満はないが、かといって最高傑作というわけではない。ホラーコメディというと好きな分野のはずなんですが….多分、何か突き抜けた所がないのが不満といえば不満。役者達の演技の枠があってその枠を出ていないような気がした。どこをどうすれば良くなるのかよくわからないのですが….
装置は、今までに見た舞台のどれよりもリアルに近く感動した。
個人的には、最初の車を運転しているシーンはもっと短くても良かったような気がする。全体が2時間20分なければ思わなかった不満だと思うのですが