花組は見初めてからそんなに経っている訳でもないし、ましてや年に一回見るかみないかなので、えらそうな事は言えないが、この芝居は今までに見た花組の舞台の中でも最高の出来だった気がする。初めて、芝居として非常に面白いと感じた(こんなことを言うと石が飛んできそうだが)
劇団 | 花組芝居 | ||||
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題名 | かぶき座の怪人 | ||||
公演期間 | 2001/02/13〜2001/03/04 | ||||
作 | 加納幸和、福島三郎 | 演出 | 加納幸和 | ||
出演 | 加納幸和、水下きよし、溝口健二、山下禎啓、植本潤、桂憲一、八代進一、大井靖彦、中脇樹人、北沢洋、横道毅、嶋倉雷象、高荷邦彦、森川理文、各務立基、秋葉陽司、松原綾央、原川浩明 | ||||
劇場 | スペース・ゼロ(新宿) | ||||
観劇日 | 2001年2月18日(マチネ) |
題名からしてかなり際物っぽい印象を持って行ったのだが、予想以上にちゃんとした舞台で驚いた。そもそも、歌舞伎界とか芸能界にあんまり詳しくないもんだから、余計な雑念に惑わされる事無く芝居のストーリーに没頭できたのも良かったのかもしれない。(ストーリーは、そこここに歌舞伎界、芸能界でかつてあった実話が隠れていて、それはそれで知っていると楽しいと思う。芝居見た後で、色々教えてもらったおかげでその辺の楽しみ方もわかった)
元々僕の中での花組の印象っていうのは、ビジュアルに凝っているが、ストーリーを(泉鏡花とかやっているのを見ているせいか)追うのが大変で、結局見ていて感動するとかそういうことがない劇団だとおもっていた。ところが、今回は素直に感動することができた。芝居というより、大河ドラマを見せられたような後口だけど、こういう芝居ができるのも花組だけかなぁとか思うとちょっと考え方が変わった。(他にこんな芝居やれるところが想像つかない。そういう意味では、やっぱり他を持って変え難い劇団だなぁ。まさに持ち味。)
この芝居を見るまでは、好きな人が見る分には、いいけど、花組を見たことのない普通の芝居好きに薦めるちょっとどうかなぁ、と気後れしていたのですが、この作品は自信を持って人に薦められる気がする。
個人的には、最後近くの幽霊になった八重子さんに、二代目恋助が語りかけるシーンにグッと来てしまいました。それまでは、割と冷静に見れたのですが…別に身に覚えがあるわけではないのですが….
もちろん、いつも通りのビジュアルへの拘りも健在なので、その部分も十分堪能させていただきました。女優の衣装って衣装だけで何着あるのでしょうか….
ちなみに、花組は、舞台上にいるのが男性だけだと途中で自分に言い聞かせないと忘れちゃう程、きれいな女形の多い芝居ですが、今回は自分に言い聞かせるのを止めました。あのキスシーンの多さは、全部男性だと思うとちょっと耐えられなかったので….
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