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[劇評]Conte Study Vol1@アートスペースプロット(阿佐ヶ谷)

故林広志さんが講師を務めるワークショップ参加者による卒業制作的なもの。元々の期待値を低めにしていたせいか(m(_ _)m)、かなり楽しい時間を過ごすことができました
演出や出演者の技量は当然色々気になるものがあるものの、独特の世界観は故林ワールドが炸裂しており、自然に笑いが漏れるコント集でした
題名 Conte Study Vol.1
公演期間 2019/5/18〜2019/5/18

各々(脚本監修は、故林広志

総合演出 さとう異三郎(個々のコント演出は各々)
出演者  清水狸:ふあん★がーる、恩返しに来た鶴、空き巣に入られたブラック企業に務める住人、ガブリエル、怖いボーリングボーラー(上手い方)、村人代表
 長谷川涼:鶴に恩返しされつつ迷惑を被る人、密室にいた犯人っぽい人、人間に化けたカバ、北海道に逃走した犯人、絵本の作者
 そると:人定に悩むベビー服売り場店員、カバにプロポーズされて悩む女性、怖いボーリングボーラー(生き残る方)、絵本ファンの子供
 やすえひろき:リストラされて初めて空き巣をする男、密室にやってきた探偵
 瀬尾さよ子:新宿駅でヒーローインタビューするレポーター、密室に閉じ込められた大人だと思いこんでいる子供、ブックオフ店員
 役所工事中:新宿駅でヒーローインタビューを受ける埼京線のプロ!
 岩下宏一:密室に閉じ込められてやたら事件性を探す大人と思い込んでいる子供、映画同好会の同窓会で旅行を行くのに仕事が入って困っている男、悪の帝王
 :高校生の進路相談を真剣に行う先生の姿をした魔王
 荒井久美子:映画同好会の同窓会旅行をまぁまぁ楽しみにしていた元脚本家、絵本の不祥事記者会見を取り仕切る人
 伊藤穂:映画同好会の同窓会旅行をものすごく楽しみにしていた人、紀伊國屋書店の店員
 平野憲人:北海道に逃走した犯人をるるぶ片手に取り調べる刑事
劇場
アートスペースプロット(阿佐ヶ谷)
観劇日 2019/05/18(マチネ)

目次

故林広志さんのコントのワークショップに参加した皆さんの卒業公演的な舞台

故林広志さんについては、更地で何度もそのコントをみている上に、出演者の一人が知り合いだったことから、お伺いすることに。
正直、プロの方がいるわけではないだろうし(行ってみたら芸人の方もいたので、プロもまじっていたわけですが)、大して期待をせずに伺いました

しいていえば、つい先日更地で見た故林ワールドが、演者がかわることでどのように実現されるのかという興味もあり伺いました

とはいえ、脚本はワークショップに参加された方が、書いているものとのことで、期待半分/不安半分といったところでしょうか?
既に公演は、昨日で終了していますが念の為

以下ネタバレがあります

のっけから、不条理ワールドが全開

不安は、コント2作品目の鶴の恩返しのあたりで消し飛びました。環境保護団体の方のところに助けていもらったお礼にやってきた鶴が、大量に来たため機織りの音が騒音でえらいことに。この発想は、ありませんでした

その後も繰り出される不条理な世界は独特で、個人的には予想を相当上回って笑うことができました

お気に入りは

空港で、プロポーズをされると思って期待していたカップルの女性が、男性から自分は実はカバと告白されるというシュールなものでした

話のシュールさもさることながら、そるとさん(女芸人さんなの?)が、非常に表情豊かというか他のコントでは見せていない可愛らしい当惑っぷりが面白くて、なんかずっと笑っておりました

あと、最後の絵本世界で起きた不祥事のための記者会見ものは、出落ち?ってくらい明るくなってまず笑ったのですが、その後の不祥事記者会見が、まともにやろうとすればやろうとするほどおかしくて、特に悪の帝王の見た目と違うまともぶりに笑わせてもらいました

埼京線は、私自身乗った事がないのですが、伝説としてすごく混んでいるという話は聞きます
それを逆手にとった、ヒーローインタビューも面白い話でした

練度が足りないのは、やむなしですよね

少々カミカミな感じでしたし、シーンか台詞がとんだ事がわかるところもちょくちょくあったのですが、それも愛嬌として全体に楽しむことができました

自分の不甲斐なさが...

舞台とは全く関係ないのですが、ラスト近くの暗転中にすぐとなりでスマホの画面を煌々と照らして時間を確認する観客に遭遇しました

普段、そういう客を見たらすぐに注意をしようとかツイッターでつぶやいておりましたが、流石に劇中に声を上げることができず見過ごすことになってしまいました

おそらく舞台を見慣れていない方が多い観客席だったこともあり、もしかしたら開演前の携帯電源を切れのアナウンスの浸透が甘かったのかもしれません

一番後の席に座っていたので(私も、そのお客様も)、そのスマホの光で観劇の邪魔になった人はあまりいなかったと思いますが、毅然と注意すべきだったかなぁとか帰りにいらない感慨を感じながら帰ってきてしまいました

今まで、漫然と聞き流していましたが、「音の出る電子機器のスイッチを切って」というアナウンスは、前半の「音の出る」のところだけを勝手に解釈して、スマホの場合、マナーモードとか航空機モードなどにして電源を切らない人がいます

「スマホの発する音及び光、電波なのが演出効果及びスタッフワークの妨げになる」とはっきり伝えたほうが良いのかもしれないと思いました

以上 Conte Study Vol.1の感想記事でした

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