2019/1/24に最終候補作が発表された第63回岸田戯曲賞ですが、ついに受賞作が発表されました
候補作には、自分が見た作品も入っていたので、発表を楽しみにしていたので、記事にしたいと思います
目次
第63回岸田戯曲賞の受賞作は、松原俊太郎さんの「山山」
以下の白水社のサイトに発表されています
第63回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が2019年3月12日(火)、東京神田錦町・學士會館で行なわれ、選考の結果、松原俊太郎『山山』が受賞作と決まりました。正賞は時計、副賞は賞金20万円が贈られ 第63回岸田國士戯曲賞発表 - 白水社 - |
[選考委員のコメント]
圧倒的に強い言葉をたたみかけ、われわれの置かれた現実を演劇的に抽象化していくパワーを持つ松原氏に衝撃を受けました。選考会で意見は割れましたが、わたしは、この人はすごいな、適わないな、と思いました。彼の言葉によって牽引される日本の演劇の来たるべき新時代を期待しています。(岡田利規)
残念ながら、私が見た作品ではありませんでしたorz(私の見た作品は後述)
上記を見ると絶賛ではありますが、意見が割れたとの言葉もあり接戦だったのかもしれません
最終候補作(上演日順)
以下の白水社のサイトに発表されています
第63回岸田國士戯曲賞(白水社主催)の選考会が、2019年3月12日・火曜日、午後6時30分より東京神保町・學士會館にて行なわれます。 選考委員は、岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、 第63回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定 - 白水社 - |
白水社のホームページでは、最終候補作は作者の50音順になっていますが、演劇感想文リンクの情報を元に上演日順に並べてみたいと思います
山田百次さん「郷愁の丘ロマントピア」(2018/1上演)
青年団リンクホエイの上演作。
... 郷愁の丘ロマントピア(2018) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
松原俊太郎さん「山々」(2018/6上演)
地点の上演作。神奈川芸術劇場で上演された作品です(神奈川が遠い…)
2018年06月に地点が神奈川芸術劇場で上演した舞台「山山」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、松原俊太郎さんの作品を三浦基さんが演出しています。1本の劇評を読んでいただく... 山山(2018) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
坂元裕二さん「またここか」(2018/9上演)
小泉今日子さんが主宰の劇団明後日の上演作品。坂本さんは、テレビ畑の方で、戯曲の作は珍しいのかな。演劇感想文リンクには、この1作しかありません
... またここか(2018) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
松村翔子さん「反復と循環に付随するぼんやりの冒険」(2018/9上演)
演劇屋 モメラスの上演作。松村さんの作品も、モメラスの作品も演劇感想文リンクにあるのに、この作品についてだけは、演劇感想文リンクにありません(哀)
松村翔子さんの演劇作品の劇評/感想へのリンク集。最新の作のモメラスが上演した「28時01分(2019)」だけでなく、2004年以来の26作品の公演情報や劇評を読んでいただくことがで... 松村翔子さんの公演についての劇評/感想のリンク | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
瀬戸山美咲さん「わたし、と戦争」(2018/10上演)
流山児☆事務所の上演作品。瀬戸山さんは様々な演劇賞で見ますし、私も演出作品ですが昨年一作品見ました。注目の女性劇作家/演出家さんですね…が、この作品まさかの演劇感想文リンクに感想がありません…
詩森ろばさん「アトムが来た日」(2018/12上演)
serial numberの上演作。後述の月刊根本宗子の公演日とほぼ重なっており、断念しましたが気になる作品でした
2018年12月にserial numberがザ・スズナリで上演した舞台「アトムが来た日」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに詩森ろばさんがしています。2本の... アトムが来た日(2018) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
根本宗子さん「愛犬ポリーの死、そして家族の話」(2018/12上演)
月刊根本宗子の上演作。私はこの作品を見に行きました!!
2018年12月に月刊「根本宗子」が本多劇場で上演した舞台「愛犬ポリーの死、そして家族の話」のレビュー/劇評のリンク集です。この作品は、作/演出ともに根本宗子さんがしています。3本... 愛犬ポリーの死、そして家族の話(2018) | 演劇感想文リンク - 演劇感想文リンク |
私の感想は以下です
昨年の「スーパーストライク」以来の2度めの観劇は、ジェットコースターぶりは相変わらずで行き着くところがどこになるのかまるでわからない物語。ポップでありながら、後味の悪さやドロドロした人間の嫌なところが垣間見えて少々重くなった感じある意味心にひっかかりの残る終わり方は「くせ」になる舞台でまたみたいという気にさせてくれました劇団月刊「根本宗子」題名愛犬ポリーの死 そして家族の物語公演期間2018/12/20〜2018/12/31作根本宗子演出根本宗子出演藤松祥子:森花(森家の四女。独身。一人で実家ぐらし)瑛蓮:森杏花(森... [劇評]月刊「根本宗子」「愛犬ポリーの死 そして家族の物語」@本多劇場(下北沢) - 演劇とかの感想文ブログ |
古川日出男さん「ローマ帝国の三島由紀夫」(未上演)
まさかの未上演なのに、最終候補。いや、戯曲賞なんでいいような気もしますが、上演されてこそ戯曲としては完成するという頭は古いのでしょうか?
過去の岸田戯曲賞についての記事は以下です
今年は、自分が見た作品がノミネートされていたためテンション上がっていましたが、過去は記事にしたりしていなかったりしています…
第62回(2018年)は神田雄大さん「バルパライソの長い坂をくだる話」と福原充則さんの「あたらしいエクスプロージョン」
ノミネート発表時の記事は以下です
第62回岸田國士戯曲賞の最終候補作の発表がされました。昨年、周囲で見聞きした話題作もありますが、まったく聞いたことないものもあり、裾野の広さを感じました候補作は全部で8作品以下のサイトにて発表されています第62回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定候補作品、候補者は以下の皆さんです。(リンク先は演劇感想文リンクです。各作品についての出演者や感想を読むことが出来ます。)糸井幸之介さん『瞬間光年』糸井幸之介さんは、FUKAIPRODUCE羽衣の作・演出・音楽を担当されている方です。1977年生まれの40歳です。以下のリ... [戯曲賞]第62回岸田國士戯曲賞最終候補作発表 - 演劇とかの感想文ブログ |
第61回(2017年)は上田誠さん「来てけつかるべき新世界」
ノミネートは記事にしていますが、上記受賞作についての記事は書いてません
岸田國士戯曲賞の候補作品が発表されました。「第61回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定」候補作品、候補者は以下の皆さんです。(リンク先は演劇感想文リンクです。各作品についての出演者や感想を読むことが出来ます。)市原佐都子『毛美子不毛話』市原佐都子さんは、劇団Qの作・演出をされています。今回の候補作「毛美子不毛話」は、昨年の12/16〜12/19に新宿の新宿眼科画廊スペース地下で上演された作品です。1988年生まれとのことですから、まだ20代ですね。上田誠『来てけつかるべき新世界』上田誠さんは、劇団ヨーロッパ企画の主... 第61回岸田國士戯曲賞の最終候補作 8作品発表 20代から40代の作家さんが勢揃い - 演劇とかの感想文ブログ |
第60回(2016年)は、タニノクロウさん「地獄谷温泉 無明ノ宿」
季節のめぐりは早いですね。今年も、戯曲賞、演劇賞の発表の季節になりました。今年の岸田戯曲賞が発表されました。「第60回岸田國士戯曲賞発表」今年は、3回目のノミネートで見事戯曲賞を受賞したのは、庭劇団ペニノのタニノクロウさんでした。作品は、「地獄谷温泉 無明ノ宿」です。 その他の、候補は以下のとおりでした。 神里雄大さん『+51 アビアシオン, サンボルハ』(「新潮」2015年6月号) 根本宗子さん『夏果て幸せの果て』(上演台本) 古川健さん『ライン(国境)の向こう』(上演台本) ペヤンヌマキさん『お母さん... [演劇賞]第60回岸田戯曲賞発表 - 演劇とかの感想文ブログ |
第59回(2015年)は山内ケンジさん「トロワグロ」
本日(4/27)に東京神楽坂・日本出版クラブ会館で授賞式が行われる第59回の岸田戯曲賞が発表されています。こちら→「白水社 : 第59回岸田國士戯曲賞発表」戯曲賞には、山内ケンジさん(城山羊の会)の「トロワグロ」が選ばれました。私は見ていない(!)のですが、演劇感想文リンクの劇評を読むと好評であることが伺われます。ちなみに、候補作品は以下の通り。桑原裕子さん(KAKUTA)『痕跡(あとあと)』角ひろみさん『囁谷シルバー男声合唱団』田村孝裕さん(ONEOR8)『世界は噓で出来ている』福原充則さん『つんざき行路、されるがまま』... 本日が授賞式-第59回岸田國士戯曲賞は山内ケンジさん - 演劇とかの感想文ブログ |
第58回(2014年)は、飴屋法水さん「ブルーシート」
ノミネート発表時の記事は以下
第62回岸田國士戯曲賞の最終候補作の発表がされました。昨年、周囲で見聞きした話題作もありますが、まったく聞いたことないものもあり、裾野の広さを感じました候補作は全部で8作品以下のサイトにて発表されています第62回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定候補作品、候補者は以下の皆さんです。(リンク先は演劇感想文リンクです。各作品についての出演者や感想を読むことが出来ます。)糸井幸之介さん『瞬間光年』糸井幸之介さんは、FUKAIPRODUCE羽衣の作・演出・音楽を担当されている方です。1977年生まれの40歳です。以下のリ... [戯曲賞]第62回岸田國士戯曲賞最終候補作発表 - 演劇とかの感想文ブログ |
過去の一連のノミネート作を見てもほとんど見たものがありません。本当に演劇ファンなのか自分…
気を取り直して、今年も面白い舞台をたくさん見たいと思います
その中に、こういう賞を受賞する作品があればまたそれも楽しみの一つになりますし。(勿論、それが目的でみているわけではありませんが)
以上 第63回岸田國士戯曲賞発表についての記事でした