劇団 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | ||||
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公演期間 | 2011/09/08~2011/09/11 | ||||
演出 | 鈴木おさむ | 作 | 鈴木おさむ | ||
出演 | 今田耕司、宮川大輔、野間口徹、伊藤修子、入江慎也 |
しまった。完全にやられてしまった。前半はちょっと演出とか脚本とかに不満を持ちつつ、見ていたのだが、最後に大泣きさせられてしまった。
最近涙腺がゆるんでいるとはいえ….不覚。でも、そのシーンの直後の暗転で、会場中で同時に鼻をすする音が響いたのには笑いましたが。
前作「愛ポッド」では、面白いけどそれだけじゃないストーリー展開や、ホリケンさん、サバンナ高橋さんの普段テレビで見ているのとは違う一面を引き出した舞台でした。今回もそういう意味では、宮川さんのキャラを全面的に引き出した演出、脚本で、それに宮川さんが全力でぶつかっているのがひしひしと伝わってくる舞台でした。
とにかく宮川さんに始まり、宮川さんに終わったという舞台。最後に泣かされたのも、宮川さんにでした。
不満は、
・ドクンドクンという心音と冷めた笑い声での場転は、何か興冷めだったと思います。「愛ポッド」の時も心音で場転していたような気がしますが、あちらは病院が舞台の芝居だったからわかるようなものの、今回の舞台で何故心音だったのか、よくわかりませんでした。笑い声のSEもなんかとってつけたような感じで、あれならばなくても良かったかな。
・そもそも何故、1978年と1981年という時代背景にしたのか意味がわかりませんでした。この時代にしたがゆえに、途中で当時の言葉の説明を加えるセリフを加えざる得なくなってしまい、芝居のテンポが失われていたと思う。てっきり最後あたりに現代に話が飛ぶのかとおもっていましたが、それもなく….そもそも、NGワードという言葉は、1981年にあったのだろうか….
とはいえ、不満がありながらも、ツボを得たストーリーと演出に感動しました。なんか「させられた」と感じてしまうのは、テレビで見ている鈴木さんの策士っぽいしゃべり口に影響されているような気がします。