いのうえ演出にしては、休憩無しの2時間は短い方。そのせいか、こ気味良いテンポで進む芝居は見やすく面白かった。脚本もあまり複雑化しなかったのが勝因かな。
劇団 | R.U.Pプロデュース | ||||
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題名 | スサノオ-神の剣の物語 | ||||
公演期間 | 2002/05/18~2002/06/28 | ||||
作 | 中島かずき | 演出 | いのうえひでのり | ||
出演 | 松岡昌宏、佐藤仁美、生田斗真、根岸季衣、吉田智則、粟根まこと、野村佑香、 逆木圭一郎、右近健一、村木よし子、河野まさと、インディ高橋、山本カナコ、磯野慎吾、タイソン大屋、中谷さとみ、保坂エマ、川原正嗣、前田悟、横山一敏、藤家剛、佐治康志、武田浩二、佐藤浩子、下田智美、東條千洋、CHIZUKO | ||||
劇場 | 赤坂ACTシアター(赤坂) | ||||
観劇日 | 2002年6月2日(マチネ) |
<<ストーリー>>
クマソを破った鉄の剣を操る一族<オロチ>。兄弟の長兄スサオウ達は、女王アマテラスが支配する国タカマガハラを目指す。女王の娘クシナダは、侍女のウズメと自分が女性であることを知らずに育ったオロチ族の末弟タケハヤと共に幻の三種の神器の一つの剣でオロチ族を倒す。
<<感想>>
かなり展開が速い芝居で、見ていてこ気味が良い。
単純なストーリーながら、騎馬民族征服説だとか、鉄器の日本への伝来の歴史とやまたのおろち伝説の関係とかいろんな事を連想させる物語で見ていると想像が膨らむ。その上単純なエンターテイメントとしても充分楽しめるものになっている。
TOKIOの松岡さんは、華があってかなり舞台栄えする。かなりの悪役ぶりで楽しい。ジャニーズが出る舞台で必ず感じる客席の異様な雰囲気に最初は辟易としたが、この調子なら彼にはもっと舞台に出てほしい。色々見てみたい気がする。いのうえさんの演出舞台が肌にあっている感じだ。
見る前に凄く不安だったのは、野村さんの演技の出来。テレビ系の女優さんだし、線の細い印象があったので、ハデハデいのうえさん演出についてくるのかという不安があったが、どうやら杞憂であったらしい。色気はないが(失礼)少なくとも他の出演者に負けない存在感があると思った。
あまり激しく動く印象のない根岸さんなんかも、かなりのって芝居をしているようで、面白かった。全般にのりのりで楽しく作られている芝居の雰囲気がこっちに伝わってくる。
ストーリーもスサノオと松岡さんの役のスサオウが実は、全然別物で最終的に敵(ヤマタノオロチ)を打ち砕く剣の名前がスサノオという展開は予測していなかったし、何よりも松岡さんが最後まで悪役でストーリーが終わるとは思わなかった。終わったときはやられたぁと思ったが、考えてみれば松岡さんがこの役をやっているからそうおもったんであってこれが古田さんだったら最後まで悪役というのもあまり驚かなかったのかなぁとか思ったりした。
しかし、このストーリー凄くホリプロプロデュースの「西遊記」と似ている気がする。3人の少女が主役という部分及び悪役の名前が紛らわしくて実は重要なアイテムの名前というのも似ている。(確か西遊記では、古田さん演じる悪役の名前が”玄奘”で、孫悟空が助けるお経が姿を変えた3人の少女の名前が「三蔵」って、確かこれも見たときは玄奘がいつ三蔵になるんだろうと思いながらみていた気がします。)ま、あれもいのうえ演出ですが…
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