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[劇評]R.U.P「デジャ・ヴュ01 伊集院警部補の憂鬱」@紀伊国屋ホール

2万7千光年の旅の前例があるため、RUPプロデュースについてはあまり期待していなかったが、今回は良かった。個々人の役者の持ち味が出ていたし、後半の畳み込みのあたりは心地良かった。但し、前半の役者の遊び的な部分は不要。

劇団 R.U.P プロデュース
題名 デジャ・ヴュ01 伊集院警部補の憂鬱
公演期間 2001/04/06~2001/05/01
鴻上尚史 演出 板垣恭一
出演 佐藤アツヒロ,吉野公佳,河原雅彦,広岡由里子,長塚圭史,西尾まり,菊池均也
劇場 紀伊国屋ホール(新宿)
観劇日 2001年04月14日

<<感想>>

話題になった新感線の「犬夜叉」とかも見ていないので、佐藤さんの演技は初見だったのですが、非常に安定感のある演技をされるいい役者さんだなぁと思いました。実は、アイドル系に弱いので、彼がジャニーズのどのグループに所属していたかさえ知らなかったのですが、前半の楽屋落ちのネタでその辺は全てわかりました。

脚本の良さというか、80年代の芝居の雰囲気が凄く伝わって来て(別に第三舞台の芝居をそんなに見たことがあるわけではないのですが)、とても舞台を楽しんでみる事ができました。脚本の現代風へのアレンジも成功しているんじゃないでしょうか?(何せ、オリジナル舞台を見ているわけではないので、断言できませんが)

ただ、前半部分の楽屋落ち(川原さんが死んでいる横で、広岡さんと佐藤さんが長々と話すのとか、そのあと、川原さんと佐藤さんがまたまた長々と話すとことか)はいらない。本当にいらない。あれさえ、なければ芝居がどんなに引き締まっただろうかと思うと非常にもったいないと感じた。

あと吉野さんの演技だけ、何故かテレビで見ているコントの演技にしか見えなくて困った。素に近い演技として誉めて誉められないことはないんだけど、長く見ていたくない演技だよなぁ。
長塚さんや川原さんの安定感はさすが。広岡さんもそうだけど、この芝居は少ない出演陣がきっちり自分の仕事をこなしていることによって非常にいいものになっていると感じました。

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