劇団 | 大森カンパニープロデュース | |||||
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題名 | 更地17 | |||||
公演期間 | 2022/7/2~2022/07/10 | |||||
作 |
故林広志 | 演出 | 大森博 | |||
出演者 |
配役名(コントタイトル) 山口良一:大統領(贈答閣下)、顧問(帰ってきた顧問)、生徒(教育方針)、夢二(新しいコンビ)、父親(猛練習家族) 大森ヒロシ:国防大臣(贈答閣下)、兄(2021)、社長(帰ってきた顧問)、父親(教育方針)、息子(猛練習家族) 今拓哉:参謀総長(贈答閣下)、竹本(帰ってきた顧問)、予報士(今晩の予報)、課長(優先される女) 弘中麻紀:女(2021)、レポーター(今晩の予報)、講師(テーブルマナー) 黒田篤臣:警官(2021)、新郎(マスター・オブ・セレモニー)、兄(教育方針) 内野智:男(2021)、部長(帰ってきた顧問)、男(優先される女) 横山清崇:菊井(帰ってきた顧問)、司会者(マスター・オブ・セレモニー)、教諭(教育方針)、療法士(無理のない動き) 竹内都子:スパイ(帰ってきた顧問)、女(優先される女)、モデル(テーブルマナー)、職員(無理のない動き) 藤沢希未:会計士(帰ってきた顧問)、新婦(マスター・オブ・セレモニー)、生徒(教育方針)、参加者(テーブルマナー) 大森美来:局アナ(今晩の予報)、生徒(教育方針)、所員(優先される女)、参加者(テーブルマナー) 依里:教諭(教育方針)、花代(新しいコンビ)、参加者(テーブルマナー) |
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劇場 |
ザ・スズナリ(下北沢)
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観劇日 | 2022/07/10(マチネ) |
目次
脚本が良い
かなり、つらい世相が続いていて、テレビで流れるニュースも笑顔になれるようなものがありません。そんな世相をコントとして昇華させるところはさすがです。
開幕直後のお中元攻勢を戦争に見立てたものも、コロナで距離を空ける世相を皮肉った物語も、笑いつつ今しか見れないという希少感のある物語で、心の中でひっかかっていたものが笑いで洗い流されるように感じました
暴走族ってまだいるんでしたっけ
同じく、視点が秀逸だと思ったのは、「今晩の予報」における予報されるのが暴走族の情報という話
いやぁ、田舎にはまだいそうですが、関東近県にもまだいるの?ちょっと古い情報では…とか思いながら見てました。若い人ピンとくるのかとか思って、客席を見渡しましたが….(以下自粛)客席も一体になって受けてました🤣
竹内都子さんの存在感
今回、殊勲賞は竹内さんだなぁと思いました。他の女優さんに比べると、実は更地参加歴は少ないながら、独特の存在感で要所を締めてくれました。
とくに、近所のママ友会のマナーのモデル役や、すごく切迫感のある後続の人を待たせている役所の受付に来た人の役は、彼女がやるから面白さがましたと思います(当て書きされたわけではないと思いますし、脚本の秀逸さも際立っていたのですが)
都子さんが、オロオロして変わっていく表情を、小劇場だからこその近距離で楽しむことがデキマシタ😋
また、そこに追い込む弘中麻紀さんの淡々とした解説もまた…🤣
結局は、山口さんと大森さんに全部持ってかれる
更地を何度も見ていると、役者の個性を引き出しまくった当て書きを想定される脚本と、役者の個性よりも脚本の構成で見せるものがあることに気づきます。
その中でも、脚本の構成そっちのけで、役者の個性とパワーだけで突っ走るネタが必ず有って、今回もその最たるものがありました。
大森さんがうさぎ跳びをしながら現れるコントは、まさにそれでした。見てる僕はもう何がなんだかわからなくなりながら、ずっと笑ってしまったネタでした。
故林さんのシュールなネタで突き詰めたものも好きですが、この更地に足繁く通っている最たる理由は、この役者の地を引き出しきったコントの出来栄えによるものが大きいと思います
最後は、久しぶりのダンス!🤸♀️🤸♂️🤸
かつては、更地といえばラストのダンスが楽しみだったのですが、最近はお休み気味。
まぁ、ベテラン勢も年齢いっちゃいましたし、そろそろねと思っていましたが、今回は久々に復活!!
山口さん、竹内さんはかなりつらそうでしたが、座組だいぶ若返りましたからねぇ、とても楽しめました。しかし、しぶがき隊の歌、踊っている皆さんご存知なんでしょうか😥
大楽ということも有り、カーテンコールでもアンコールで踊っていただきました!楽しいひとときでした!