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[劇評]三田村組「分署物語Ⅳ」@「劇」小劇場

ひさびさ。三田村組。もう9回も公演を重ねていたのね。
ほのぼの、それでいて真剣勝負。消防士の日常はかっこいい。

劇団 三田村組
題名 分署物語Ⅳ
公演期間 2005/08/19~2005/08/28
作/演出 古屋治男
出演 三田村周三、宮島健、稲増文、江端英久、泉陽二、大出勉、大根田良樹、加藤亜矢子
劇場 「劇」小劇場(下北沢)
観劇日 2005年8月20日(ソワレ)

【ストーリー】

平和ないずこかのまちの消防署の分署。もうすぐ定年を迎える高橋司令を含む、平和ながらにほのぼのとした日常。定年間際の男やもめの高橋司令が、恋をしたといううわさがもちあがり….

【感想】

久々に見た三田村組は、前に見たときと変わらずほのぼのとしたテイスト。

今回の分署物語は何度かやったシリーズものらしいのですが、前作は見たことがありません。

主催の三田村さんと同様に物語や役者の雰囲気がほのぼのしていて、それでいて真剣勝負なかっこよさが出ている秀逸な舞台だと思いました。ほとんど飽きることがありません。

よく取材を重ねたんだろうなと思われる消防署の日常は、ちょっとしたドキュメンタリーっぽくもあり、勉強になりました。普通のサラリーマンはもちろんのこと、よくテレビでドキュメンタリーとかのネタになっている警察なんかとも違う一種独特の雰囲気がよく伝わってきました。

途中での、先輩消防士が後輩消防士を必死で指導する場面なんか、ジーンと着ました。命がかかっているだけに真剣さに真実味があり、子供のころにこの芝居を見ていたら、消防士を将来の職業に選んでしまったかもしれません。

芝居そのものの出来としても、思わぬどんでん返しもありましたし、(それもほのぼのしていますが)役者さんすべてが見事なまでに役にはまっていましたし、ひさびさに心の中がぽかぽかしてくるような(夏なのに)心地よい芝居でした。

途中何度か、でてくるのですが、最後に消防士の訓練シーンがあるのですが、これがかっこいい。でも、芝居のストーリーに何も関係がない!!自己満足なのでは?

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