職場のある西新宿にて、朝から芝居が見れる。前回のロングランを見逃して以来気になっていたが、遂に朝七時半から開演の舞台を平日の朝に見るという暴挙(?)を決行。眠かったが、楽しい時間を過ごすことができた。また、見たい。
目次
■物語■
この瀟洒なカフェは、巨大な”宇宙エレベーター”の中にある。現在、地表に向かって下降中だ。 五ヶ月間、宇宙空間で過ごした日々も今日で終わり。大勢の乗客たちが、お別れパーティに興じている。 だが、若き研究者、伊吹だけは地球に帰りたくなかった。彼は恋をしてしまったのだ、エレベーターのクルーである、アンドロイドに…! 研究者、アンドロイド、医者、芸術家、パイロットたちが、叶わぬ恋を巡って大騒動。 “恋の遠心力”を打ち破ることはできるのか!?(以上 劇団HPより)
題名がいいですね。何のことだか想像が付かない二つのことばが融合する事で、期待感が膨らみます
職場の西新宿で、朝から芝居が見れる!
ずっと気になっていました
かつてサラリーマンが平日に会社帰りに観れる舞台の実現をブログでも書いた身としては、よるではなく朝に芝居をするというのは、とても興味深い試みでした
たまに、会社がサクッと終わった時とかに舞台を見て帰りたいなぁとか思うのですが、なかなか実現できません。定時が6時半で場所が新宿という僕個人の事情もありますが、それにしても平日ソワレの演劇の開始時間が早過ぎるような気がします。昔友人と話していたですが、毎日こんなにたくさんの演劇/舞台が公演されている街は世界中見渡しても、そんなにないはずです。でも、なかなか見る機会がない、きっかけがないという人も周りにはいっぱいいます。そういう思いを持っているのは僕だけじゃないらしく、こちらのサイトで「第6ボタン... 会社帰りに気軽に演劇!の現実性 - 演劇とかの感想文ブログ |
開演時間は朝の7時半。自由席の時はなるべくいい席でみたいので開場時間に劇場に行く主義の僕としては、7時に職場のある西新宿に行かないといけないという計算です
正直、朝が弱い自分としてはかなりの賭けでしたが、だからといって土日に(土日だと朝九時開演)に職場のある町に出かけるのもしゃくなので、平日朝にチャレンジしました
劇場はベルギービールのでるパブ風のお店。
椅子とかテーブルとかを寄せたりしてもっと劇場っぽい感じにしてあるのかと思いましたが、全くそのようになっておらず、多分夜の営業時間と何も変わらないレイアウトのまま、客席(テーブル席)に案内され、そのまま芝居が始まりました
始まるまでの開場時間に飲み物付きの朝食が饗されます
思った以上に豪華な朝食で最近朝食がいい加減になりつつあった僕としては、うれしい方へ期待が裏切られました。
ちなみに、パンは二つ付きます。ひとつ食べてから、写真をとったのでこうなってます。
短いながらも何かほっとする話
五か月にわたる宇宙エレベーターの中での恋物語。とはいえ、どっちかといえば、アバンチュールを楽しんだ側と、取り残される側の良くなる痴話げんか
恋の鞘当て、入れ替わる攻守交代劇。シェイクスピアのコメディにも出てきそうな古典的なテーマ
それにSF色をちょっと加えた小作品
朝見るならこんな芝居ですよね
正直、普段の休みの日にきっちり予定を空けて見る芝居で、この軽さだと少々肩透かしを食らった感があり劇評辛口になりそうですが、平日の朝、仕事前に見るには丁度良い軽さと長さだった
そこまで計算されてるとしたら凄い
役者さんは総じて上手い
短い話なので、ものすごく印象に残る役者さんとまで入れ込める役者さんは残念ながらいませんでした
それでも、二人の男性から別の役割を与えられたアンドロイド役をこなした関谷真由さんは、超短時間でキャラを入れ替える所は笑えましたし、巧さを感じました
クールな役や女々しい役という割とハッキリした役割が各々の男優さんには与えられていて、その役割を破綻なくこなした男優陣も悪いところは見つかりませんでした
話は、ちょっと…
どうも、つっこみどごろのある脚本はきになってしまってしょうがないのですが、この脚本もSF好きの僕としては色々ありました 宇宙エレベーターが、遠心力によって重力を維持しているという設定は、ま、ありだとしましょう。
でも、それが止まったら無重力になりそうなものなのに、地上が近づいていたからセーフって辺りは眠い頭でも??が並びました 振り子の原理で重力作っていたから重力がある方向が一緒って説明がとってつけたようにありましたが、本当かなあ
いや細かいところですが
芝居の後
カーテンコールは和気あいあい。コーヒーも二百円と格安で飲めるのでゆっくりして下さいという感じ
「ベルギービールも飲めますよ!」と声をかけていただきましたが、出社前にそれはさすがに無理と、自制心を、働かせました。(きっぱり)
早朝の街並みの新たな発見
会社があるとは言え、西新宿の、町に7時にいる事なんてないので色々発見がありました
予想以上に歩いている人が多い
劇場となったお店の向かいはスタバだったのですが、開店の7時前からシャッターの前で沢山人が待っていて、開店と同時に席が埋まってました。出勤前に勉強をしている風の方、一服している方、近所の妙齢なご婦人のグループ。朝からスタバがこんなに賑わってるなんて驚きでした
朝活、憧れてきましたし少し早く会社に来るのやってみようかな
ただ、今日の芝居の最中も目をしょぼしょぼしてくるのを必死で耐えてた自分としてはかなり道は遠い気がしますが…
そういえば、芝居が終わって8時半といううちの会社的にはかなり早い時間に出社したところ、同じく早朝出社していた社長に何かあったのかと心配されてしまいました…申し訳ありませんm(_ _)m