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[劇評]唐組「秘密の花園」@雑司が谷鬼子母神神社境内

演目は「秘密の花園」なんか10年以上前の脚本の再演。但し、去年の秋に一度再演をやっている(演出が唐さんじゃなかったので、一種の若手公演かとおもったが、キャストは今回とほぼ一緒。どっちかというと演出の人のデビューだったのかもしれない)ので、今回は再々演。

劇団 唐組
題名 秘密の花園
公演期間 1999/10/15〜1999/10/31
唐十郎 演出 唐十郎
出演  飯塚澄子堀本能礼稲荷卓央唐十郎、鳥山昌克、久保井研藤井由紀、辻孝彦、大久保鷹、ほか3名
劇場 雑司ヶ谷鬼子母神神社境内
観劇日 1999年10月23日

前回は、ちょい役でしかでなかった唐さんが、もう少し重要な役(といってもかなりおちゃらけている役だが)についたり、演出だった久保井さんが、精神科医に扮しているのがのが結構大きな違い。主演クラスの配役に変わりはない。

なんといっても飯塚澄子に尽きてしまうこの芝居、昨年やその前の年に見た時はもっと若々しかったのに、今や貫禄がついてきてしまった。おしもおされぬ看板女優になってしまいましたねぇ。と感慨ひとしお。
あと夫役の稲荷さんもかなり良い。この二人だけでも見に行く価値ありって感じ。後、唐さんの遊びが相変わらず楽しい。(まねきねこさんも書いてますが、謎のつけ毛がかわいい。どうしても目立たなければいられないのね、この方はと思いました)

お楽しみの大久保鷹は、まじにちょい役。期待していくと肩透かしを食らいます。(僕の見た回では、冒頭のねんねこ男は辻さんがやった為、途中の謎の看護婦(白衣ミニスカートの大久保鷹ははっきりいって夢に出てきます)として出てきただけでした。ただ、あの奇妙さはちょい役でも存在感があるから恐い。(個人的にはもっと存在感のある役でみたかったが、かなわぬ望みかな)

ちなみに、劇場には麿赤児さんが観劇にきてました。
唐、麿、鷹の三人が舞台上にいたのを見たのが、8年前だと思うとちょっと時間が経つのが早くってびっくり。余談ですが、あの時の麿さんの女装姿も私の悪夢の根元の一つです。(あの時とは、8年前に花園であった「電子城2」をさしています)

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