劇団 | 十六夜社 | ||||
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題名 | Let It Be | ||||
公演期間 | 1998/07/31-1998/08/02 | ||||
作 | じんのひろあき | 演出 | じんのひろあき | ||
出演 | 大島順次、関義明、榊陽介、山崎竜介、浅野洋子、稲月優、桜沢幸、今平有紀、矢吹歩雅、渡辺浩子、佐々木千晴、伏見明子、上島亜由美、塚本洋孝 | ||||
劇場 | 銀座小劇場(銀座) | ||||
観劇日 | 1998年8月1日 |
チラシにもあったとおり、映画のアポロ13を髣髴とさせる作品。
あの映画が結構好きだった僕は、結構はまって見てしまいました。
小丸さんの発言を読んでからいったんで、従来の十六夜社のような素舞台ではないとおももっていましたが、銀小の舞台一杯に作りこまれた装置にはちょっと圧倒されました。
実をいうと、舞台が始まる迄は、この装置に不安さえいだいていました。
こんな動きにくい舞台で果たしていつものようなパワフルな舞台が期待できるのだろうかと。 オープニングも、映像を使ったかっこいいもの。 いつもの汗とパワー のイメージと違う。ガンダムのブライト・ノアの声優さんだったという鈴木さんの声が朗々と響く中、不安はますますつのっていきました。
結果的には、過去に見た十六夜社のどの舞台よりも、完成度が高く安心して見ることのできる舞台でした。 宇宙開発にからむ難しい専門用語の頻発する台詞を、とちりまくるのは愛敬としても、動きをかなり制約される舞台の中で、ここの役者達が高いテンションを保ち続けていたことは、当初の不安をうれしい方向に裏切ってくれる結果となりました。
また、脚本 も非常に練られていて特に後半部の未来J3の地球への落下のシー ンは、けして広くない銀小の客席から乗りだした状態で芝居の中に引きづりこまれました
終わって感じたのは、今までの十六夜社とは違う物を作ろうとしているというはっきりした意志です。この意志は今後も続くのか、今回限りなのかは定かでは、ありませんが少なくとも次の公演からは目をはなせないぞと感じま した。(個人的には、いままでのパワー 全開、役者達が舞台上で叫び駆けまわるタイプの芝居も大好きなのですが)