昨年のブルックシールズ版とついつい比べてしまうが、結構違う部分があった。全体よりは、前回みたときより完成度が高かったような気がする。Salah役がCuteな感じでこの舞台にぴったりという気がした。
題名 | CABARET | ||||
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Booked By | Joe Masteroff | Directed By | Sam Mendes | ||
出演 | Emcee … John Stamos The Kit Kat Girls: Lulu … Alison Ewing Frenchie … Laura Sheehy Texas … Penny Ayn Maas Fritzie … Candy Buckley Helga … Katrina Yaukey The Kit Kat Boys: Bobby … Michael O’Donnell Victor … Jeff Siebert Hans … Richard Costa Herman … Fred Rose Sally Bowles … Heather Laws Clifford Bradshow … Rick Holmes Ernst Ludwig … Peter Benson Customs Official … Fred Rose Fraulein Schneider … Polly Bergen Fraulein Kost … Candy Buckley Rudy … Richard Costa Herr Schultz … Hal Linden Max … Fred Rose Gorilla … Laura Sheehy Boy Soprano(recording) … Alex Bowen |
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劇場 | Studio 54(Broadway NY USA) | ||||
観劇日 | 2002年07月16日(ソワレ) |
<<ストーリー>>
アメリカからベルリンにやってきたClifford(Matthew Greer)は、電車の中でドイツ人のErnst(Peter Benson)に出会う。Ernstにベルリンのキャバレーにつれていかれ、そこの踊り子の一人Sally Bowles(Heather Laws)に出会ったClifは、恋に落ちる。SallyはClifの部屋に転がり込み、やがて妊娠が発覚する。そのころClifはErnstがナチスの党員であることに気づき….
<<感想>>
昨年のブルックシールズ版に続いて二度目の観劇。
主演女優の「」がとてもかわいい。昨年のブルックシールズ版では、このキュートさがちょっとなかった気がする。(いや、ブルックシールズがかわいくないというわけじゃないが….どっちかというと「かっこいい」というかんじなんで)
なんか、こういう人じゃないとこのステージのイメージである儚げな雰囲気が出てこないような気がする。
一幕ラストの婚約パーティのシーンは、前回とても印象に残った部分。無音で社交ダンスを踊る人々が、ハーケンクロイツが見えた瞬間に靴の音を踏み鳴らす。軍靴の響きににたその足音が、その後のストーリーを暗示する重要な演出。が!今回、この演出がいまいち。もっと軍靴っぽく足を踏み鳴らせば良いのに中途半端にダンスっぽい不規則な音になっていて、前回見たときのゾクゾクとした感覚が得られなかった。演出が変わってしまったのか、僕の思い出が美化されてしまったのか…
演出が変わったといえば、ラストシーンも変わっていた。前回は、Sallyが最後にシルエットを残して終わった気がするが、今回はEMCEEがナチの強制収容所のユダヤ人の服装で出てくるという終わり方。こっちのほうがメッセージが強く伝わってくると感じた。
前回は、テープル席からの観劇で、今回は2階席からの観劇。見る角度が違ったことにより劇場全体の雰囲気を感じながら見ることができた。この劇場の雰囲気はブロードウェイで一番だなぁと思う。この劇場の雰囲気にもう一度ひたるためにも再度来たいと思わせる劇場。