劇団 | 電動夏子安置システム | ||||
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公演期間 | 2014/03/21~2014/03/24 | ||||
演出 | 中山隼人 | 作 | 竹田哲士 | ||
出演 | 横島裕、道井良樹、小原雄平、新野アコヤ、なしお成、菅野貴夫、添野豪 | ||||
劇場 | スクエア荏原(武蔵小山) | ||||
観劇日 | 2014/03/22 |
TABACCHIプロデュース「40minutes」のうちの1作品です。
目次
<物語>
(劇団ホームページより)
衆院野党第一党を離党した10名の議員は、保守本流を掲げる「新党もののふ」を結党する。結党間もなく迎えた解散総選挙において議席は半減したものの、5名の議席を確保し、かろうじて政党としての形を有する事となった。
折しも与党・保守民政党の議席は僅かに単独過半数には及ばなかった為、政権を維持する為に他党との連立を図っていた。キャスティングボードを握った「新党もののふ」はそんな保民党の窮状を好機とし、党代表の入閣を条件に与党の末席に名を連ねる事になった。
第186通常国会の会期中、この日の国防委員会の審議において「新党もののふ」党首である国防大臣が過激な発言を連発する。野党は発言を激しく糾弾し、大臣の辞任までは審議に応じない旨を申し入れる。これを重く見た保民党執行部は大臣に釈明と謝罪を要請するが、当の本人は、辞任を頑なに拒否していた。
加えてこの日の未明、国防大臣の車とかねてから意見が対立していた保民党の外交大臣の公用車とが交通事故をおこしてしまった事から、党事務所は慌ただしさに包まれていた。
保民党執行部は副幹事長に両党間の調整を命じた。
<感想>
本日唯一のコメディで、陣笠議員の悲哀や皮肉の効き方は秀逸
本日同時に見た芝居の中では唯一のコメディでした。パンフレットへの主宰の竹田さんの弁によれば、政治劇にしたのは、社会派と言われる他の2劇団を意識した為とか。
政治のキャスティングボードを握った弱小政党に起きた事件が複数からんで、ボスのいない取り巻き着議員たちのバタバタさと妙にしっかりしている政党職員のメリハリが効いていて面白かったです。
言葉を扱う議員でありながら、自分の言葉を持たない議員が最後に陥る顛末までの流れもよかったです。
物語のカギを握る役の立ち位置が曖昧でモヤモヤ
一方で、ラーメン屋(だと思い込まれる)男の存在理由がいまいちわかりませんでした。混乱する政党事務所のさらなる混乱を招いたというのはわかるのですが、彼が「嘘をつかない」という議員とは真逆の立ち位置にいるという設定は、最後まで何のためにあんの?と不思議に思いながらみてました。(結局わからなかった。たった一つの嘘が「視力」という落ちもイマイチだし)
今回の舞台で唯一今までに見たことの有るなしお成さんは、本家の舞台でも大活躍かつ安定感が半端ない。
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