過去のSETの公演も含めこんなふうにmusical/actionとストーリーとそれを支える演技が充実した舞台をあまり見た覚えがない。まさにSETの本領発揮、生意気言わせてもらうと、「やればできんじゃん!」というのが本音。
劇団 | スーパー・エキセントリック・シアター | ||||
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題名 | スターダスト | ||||
公演期間 | 2000/10/26~2000/11/03 | ||||
作 | 三宅裕司 | 演出 | 三宅裕司 | ||
出演 | 藤田・・・三宅裕司、瀬戸・・・小倉久寛、岡島・・・山崎大輔,望月百合子・・・尾口衿子、トシ・・・田上ひろし,ショウ・・永田耕一、小池・・・八木橋 修、鈴木・・・大崎聖二,徳丸・・・山田幸伸、吉岡・・・水木英昭、ミサキ・・白土直子,追分釜太郎・・・野添義弘 | ||||
劇場 | 東京芸術劇場中ホール(池袋) | ||||
観劇日 | 2000年11月03日(ソワレ) |
<<物語>>
戦後、アメリカのJazzを聞き、その明るい音楽の虜になった藤田(三宅)は、友人たちとセブンレインボーというJazzバンドを作り米軍基地での演奏をしていたが、19歳の黒人ボーカルの声に音楽性の彼我の差を痛感し、音楽事務所を作り次世代の才能を見出す事に人生をかける
<<感想>>
戦後のアメリカの音楽を輸入して歌詞を和訳していた時代からおにゃんこクラブの時代までの音楽シーンを舞台に、夢を追い続ける男達の姿がいい。
時代を変える心意気で先端を走りながらやがて時代に取り残される三宅の役を始め、脇を固める俳優陣の各々のドラマがしっかりしている。
更に、舞台となった時代を写す為のShowを支えるダンスと歌唱力もしっかりしている。
本当に素晴らしい公演で、見直した(えらそうだけど) 大変だと思うけどmusical/actionの土台の上に今回みたいなしっかりした物語が語られると見ているこっちにぐっと来るということを思い知らされた。
ただ三宅さんと小倉さんのセリフのとちりの多さは、ちょっといただけない。二人とも忙しいのは分かるし、僕も含めて客席がそういう二人を許し何かを期待しているのは事実だけど若手がしっかり練習しているのがひしひしと伝わって来る分ちょっとつらい。
逆に、若手の演技、歌唱力は凄くいい。先日のバイオハザードの時も思ったけど、もっと頑張って三宅さんや小倉さんを食ってしまって欲しい。(まだその域に達していないのが残念)