花まる学習会王子小劇場で昨年上演された舞台を対象に毎年1月に発表される佐藤佐吉演劇賞が発表になりました。(いやなってたんですが、色々仕事が忙しく取り上げるのが遅れました orz)
目次
そもそも佐藤佐吉さんって誰?
演劇感想文リンクにも参加いただいている佐藤孝治さん(花まる学習会王子小劇場発起人)のブログで紹介されています。
「佐藤佐吉演劇祭・佐藤佐吉賞の佐藤佐吉とは誰か」
身内の方らしい微笑ましいエピソードも多いですが、佐藤佐吉さんという方の人柄がわかるとても楽しい文章です。
こちらのブログの中でも触れられていますが、高野しのぶさんのブログ「しのぶの演劇レビュー」(こちらも演劇感想文リンクにご参加いただいています。)でも佐藤佐吉さんの会社「佐藤電機株式会社」がメセナアワードを受賞した時のことが記事になっています。
「【写真レポート】「メセナ アワード2008贈呈式・たたかう劇場賞受賞 佐藤電機株式会社」11/28スパイラルホール」
僕も、改めて佐藤佐吉さんってそういえば誰だろうとか思っていたので、上記の記事とても参考になりました。
というわけで、今年の各賞受賞作は以下のとおりです。
⇒こちらのページを参照しました。「2016年度佐藤佐吉演劇賞」
ここからは、リンク先は演劇感想文リンクです。
作品部門>最優秀作品賞「雑種 花月夜」
あやめ十八番「雑種 花月夜」になりました。作/演出は堀越涼さんです。
尚、優秀作品賞は以下の4作品となりました。
劇団 | 公演名 | 作・演出 |
---|---|---|
Mrs.fictions | 「上手も下手もないけれど」 | 中嶋康太さん |
劇団きらら | 「ガムガムファイター」 | 池田美樹さん |
劇想からまわりえっちゃん | 「怒りは理由。悲しみはYES!」 | 青沼リョウスケさん |
シラカン | 「永遠とわ」 | 西岳さん |
脚本部門>最優秀脚本賞 中嶋康太さん
最優秀脚本賞は、Mrs.fictionsの中嶋康太さんの「上手も下手もないけれど」となりました。 その他の優秀脚本賞は以下のようになりました。
脚本家名 | 作品名 | 劇団 |
裕本恭さん |
「つきまとう教室」 | 深夜ガタンゴトン |
池田美樹さん |
「ガムガムファイター」 | |
樋口ミユさん |
「君ヲ泣ク」 | Plant M |
村田裕子さん |
「線と油絵具」 | LiveUpCupsules |
演出部門>最優秀演出賞はトクナガヒデカツさん
X-QUESTの公演「神芝居〜アリス・イン・ギガニッポンノワンダーランド〜」の演出でトクナガヒデカツさんが受賞しました。 尚、他の演出賞は以下のとおりです。
演出家 | 対象公演 | 劇団 |
越寛生 |
「緑茶すずしい太郎の冒険」 | (劇)ヤリナゲ |
「SQUARE AREA」 | 劇団壱劇屋 | |
堀越涼 | 「雑種 花月夜」 | |
匿名◯希望 | 「凝り性のサンタ、苦労する」「ちょべりばペット」 | ピヨピヨレボリューション |
舞台美術部門>最優秀舞台美術賞 鎌田朋子さん
LiveUpCupsulesの作品「線と油絵具」の美術によって 鎌田朋子さんが受賞されました。
優秀舞台美術賞は以下のとおりでした。
スタッフ名 | 作品名 | 劇団 |
竹井祐樹さん |
「演劇」 | DULL-COLORED POP |
岡田保さん |
「ハロウザディップ」 | 演劇組織KIMYO |
平山正太郎さん |
「ラスボスのお城の前で」 | アナログスイッチ |
坂本遼さん |
「ミセスフィクションズのまんがまつり」 | Mrs.fictions |
照明部門>最優秀照明賞は、加藤直子(DASH COMPANY)さん
万博設計の作品「苔生す箱舟」の照明に対して加藤直子さんが最優秀照明賞を受賞されました。
優秀照明賞は以下の通りでした。
スタッフ名 | 作品名 | 劇団名 |
黒太剛亮(黒猿) | 「つきまとう教室」 | |
今西理恵(LEPUS) | 「線と油絵具」 | |
若原靖(LICHT-ER) | 「神芝居〜アリス・イン・ギガニッポンノワンダーランド〜」 | |
小野健(フリースター) | 「SQUARE AREA」 | 劇団壱劇屋 |
ちょっと、時間が遅くなったので残りは別の機会でまた、記事にします。(まだ、俳優/女優の賞がまるっと残っています。) 劇団きららが賞を取っているのが個人的にはうれしいです。僕自身、九州(福岡)で演劇をやっていたときに、熊本にある劇団きららが面白いという話を聞き及んでいましたし、それがまだ活動していて、東京で成果を残したというのは素直に嬉しいです(見てないけどorz)。昨年は、熊本は大変でしたが、是非また東京に来てほしいです。 この演劇賞のすごさは、スタッフ個々にも賞があることではないでしょうか?舞台美術、照明、衣装、音響、広告美術等なかなか脚光あびにくい人たちですが、彼らの力がないと芝居はできあがりません。そういった意味で、この賞はとても貴重な賞だと思っています。