文化庁の芸術祭賞の決定が発表されました。演劇部門の大賞は、私も見た”「きらめく星座」などの実績を元に”こまつ座が大賞を受賞しました。ジュナイ投だなとは思いまいしたが、自分の見た舞台関係の団体が、
「平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞の決定について」
肝心の受賞内容は、PDFで発表されています。(なんでだろう)
演劇部門6件、音楽部門6件、舞踊部門6件、大衆芸能部門5件、テレビ・ドラマ部門4件、テレビ・ドキュメンタリー部門4件、ラジオ部門4件、レコード部門4件と多岐にわたる芸術分野についての芸術祭賞の決定です。
ラジオ部門くらいまではわかりますが、「レコード部門」があることに驚きました。せめてCD…というか一体何が審査対象になるのかさえちょっと疑問です。(CDさえも売れなくなりつつあるらしいのに)
とりあえず、演劇賞部門のみ記事にします
目次
大賞 1団体「こまつ座」1名「松本幸四郎」さん
(関東参加公演の部)こまつ座
「きらめく星座」の成果
ということですが、今年は、こまつ座は「きらめく星座」だけでなく、「円生と志ん生」などの作品を見ることができました。
こまつ座の「きらめく星座」は、戦前の暗くなる世相の中で、歌謡曲と笑いを通して庶民の生活を映し出す舞台。演劇賞を受賞した秋山菜津子さんが従来のイメージと大きく異るコディエンヌぶりを発揮して舞台を引っ張るのが印象的でした。こまつ座でスタンディングオベーション初めてみました劇団こまつ座題名きらめく星座公演期間2017/11/05〜2017/11/23作井上ひさし演出栗山民也出演秋山菜津子:ふじ(オデオン堂の後妻。元松竹歌劇団)山西惇:源次郎(みさをと結婚した傷痍軍人)久保酎吉:小笠原信吉(オデオン堂主人。みさをと正一の父... [劇評]こまつ座「きらめく星座」@紀伊国屋サザンシアター(新宿) - 演劇とかの感想文ブログ |
こまつ座による「円生と志ん生」の10年ぶりの再演。志ん生をラサール石井さんがやるというキャスティングの魅力は、想定以上の出来。ラサール石井さんがあんなに落語チックなしゃべりが出来るとは。前回印象が弱かった女性キャストも印象深く、音楽劇として楽しく、それでいて戦争の悲惨さがひしひしと伝わる良作でした 劇団こまつ座題名円生と志ん生公演期間2017/09/08〜2017/09/24作井上ひさし演出鵜山仁 出演大森博史:六代目円生こと山﨑松尾ラサール石井:五代目志ん生こと美濃部孝蔵大空祐飛:テレシア院長ほか4役前田亜季:オルテン... [劇評]こまつ座「円生と志ん生」@紀伊国屋サザンシアター(新宿) - 演劇とかの感想文ブログ |
(関西参加公演の部)九代目松本幸四郎さん
「AMADEUS」における演技
来年は、襲名披露を控えているので、松森幸四郎名義の受賞はこれがそれが最後でしょう
歌舞伎だけではない幅広い活躍。未だアマデウスは、未見ですが、好きな脚本であるだけにいつか見たい舞台です
優秀賞 1団体「公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団」 1名「善竹隆司」さん
(関東参加公演の部)公益財団法人 武田太加志記念能楽振興財団
「関寺小町」の成果
能楽については、残念ながら専門外です。m(_ _)m
(関西参加公演の部)善竹隆司さん
第23回 照の会「土蜘蛛 替間」における成果
こちらも能楽関係でしょうか?専門外ですm(_ _)m
新人賞2名瀬戸康史さん、横山拓也さん
(関東参加公演の部)瀬戸康史さん
「関数ドミノ」における演技
瀬戸康史さんは、注目の若手俳優さんですね
関数ドミノは、今年も再演された作品です。名作と名高く一度見たいと思いながらなかなか見ることができていない舞台の一つです
(関西参加公演の部)横山拓也さん
「ハイツブリが飛ぶのを」の脚本
iakuの主宰をこなす横山拓也さんは、精力的な関西での劇作活動を続けています。「ハイツブリが飛ぶのを」「粛々と運針」等の作品をiakuの作品として公表されています。
以上 第72回文化庁芸術祭賞受賞決定についての記事でした