最近、訃報ばかり書いているようで、少々気がめいります。しかも57歳という若さ。
大胆で緻密な舞台を生みだした演出家で、毎日芸術賞・千田是也賞受賞者の高瀬久男(たかせ・ひさお)さんが1日、亡くなった。57歳。
1980年に玉川大文学部芸術学科演劇専攻を卒業後、文学座演劇研究所に入所。(中略)近年はがんで闘病中だった。11日から始まる文学座公演「明治の柩(ひつぎ)」を演出中。5月26日に稽古(けいこ)場に来たのが最後となったという。
高瀬久雄さんは文学座の作品ばかりでなく、加藤健一事務所の公演等でも演出をされていました。
各種演劇賞にも輝いていらっしゃるのですが、私自身は未見の演出家さんでした。
気になっていながら、ついつい見るのを先延ばしにしてしまう作品や役者さんや演出家さんはたくさんいます。ライブで見ることが演劇の醍醐味である以上、気になった時にはそのチャンスを逃さず見ることの必要性を痛切に感じています。