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オープンソースな音楽や動画って無理なんですかね。

初めてオープンソースソフトウェアという概念を聞いたとき、そんなことをやる人がいることが不思議でした。自らの作成したソフトウェアのソースコードを公開し、誰でもコピーを自由にするという考え方は経済の根底を覆すように思いました。(単純にIT業界に身をおいていた自分は、自分の職業上の利益の元を失うような危機感のようなものを感じました)

初めてこの言葉を聞いてから10年以上がたちました(もっとか?>自分)

オープンソースソフトウェアは、IT業界にとってはなくてはならないものになっています。未だ、事が成ってはいませんが、マイクロソフトの一人がちに思えたOSやオフィスソフトの世界でも、それに対抗できる唯一の存在がオープンソースソフトウェアという時代がやってきています。

Rubyの作者としても有名なまつもと氏を始め、オープンソースソフトウェアの有名な開発者達はその実績や経験を元にITビジネスの第一線で活躍をしています。

労働集約の仕事の最たるものであるソフトウェアの開発を無数のボランティア(その仕事によって収益を得ない人)に分散することで気づき上げ、そのトップランナーに比する程のものを完成させてしまうオープンソース運動。

 

音楽や動画の世界ではそういうのは無理なんでしょうか?

 

動画共有サイトやファイル共有ソフトウェアによる著作権の侵害や著作権者の損害については

に書いてある通り(少し表現は過激ですが)問題だとは思うのですが、動画共有サイトやファイル共有ソフトはアートにおけるオープンソース化の基盤になってくれるのではないかという期待もあるのです。

動画共有サイトやファイル共有ソフトウェアに自らの著作権物が載ることに目くじらを立てるのではなく、そこで自ら創造したものがどのように変貌していくかを楽しみ、また自らも共同創作に参加するといった形にならないものでしょうか?

極論かもしれませんが、無料で複製できるものは、その内容を問わず複製を完全に止めることは無理なきがします。結局はいたちごっこになる。

コピーを防ぐのではなく、コピーされ、無料で配布されることを前提としたビジネスモデルを構築することができないと、音楽業界やテレビ業界の先行きは暗いと思います。

 

個人としては、ニコニコ動画のユーザーです。誰かがアップしてくれたテレビの過去の番組なんかも良く見ます。

これなんかも、ニコニコ動画以外に過去の番組を検索し、みる手段がない事が問題な気がします。見逃したテレビのシーンや地方でしか放送されないテレビ番組を合法的に見る手段をテレビ局が提供してくれれば、是非そちらを活用したいと思います。

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