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[海外劇評]Througly Modern Millie@Marquis Theater

 

さすが今年度トニー賞受賞作!勢いもあり今回のブロードウェイ訪問で一番楽しめた作品。特に主演のMillie役の女優が良く彼女一人のシーンでも十分に客席を惹きつけた。ただ悪役がどうも大きな誤解を元に創作された日本人のような気がしてちょっと哀しい気分

題名 Througly Modern Millie
Booked By RICHARD MORRIS and DICK SCANLAN Directed By MICHAEL MAYER
出演 MILLIE DILLMOUNT … SUTTON FOSTER
JIMMY SMITH … GAVIN CREEL
RUTH … MEGAN SIKORA
GLORIA … JoANN HUNTER
RITA … JESSICA GROVE
ALICE … ALISA KLEIN
ETHEL PEAS … JOYCE CHITTICK
CORA … CATHERINE BRUNELL
LUCILLE … KATE BALDWYN
MRS. MEERS … HARRIET HARRIS
MISS DOROTHY BROWN … ANGELA CHRISTIAN
CHING HO … KEN LEUNG
BUN FOO … FRANSIC JUE
MISS FLANNERY … ANNE L. NATHAN
MR. TREVOR GRAYDON … MARC KUDISCH
SPEED TAPPISTS … CASEY NICHOLAW, NOAH RACEY
THE PEARL LADY … ROXANE BARLOW
THE LETCH … NOAH RACEY
OFFICER … CASEY NICHOLAW
MUZZY VAN HOSSMER … SHERYL LEE RALPH
KENNETH … BRANDON WARDELL
MATHILDE … CATHERINE BRUNELL
GEORGE GERSHWIN … NOAH RACEY
DOROTHY PARKER … JULIE CONNORS
RODNEY … AARON RAMEY
DAPHNE … KATE BALDWIN
DEXTER … CASEY NICHOLAW
NEW MODERN … JESSICA GROVE
劇場 Marquis Theater(Broadway NY USA)
観劇日 2002年07月16日(ソワレ)

<<ストーリー>>

田舎からバッグを片手に憧れの町ニューヨークにやってきた女性。夢と希望を託したその町で、いきなり財布を盗まれ止む無く安宿へ投宿。ようやく秘書の仕事にありつくとそこの社員に、この町に初めて来たときにあった男性がいることに気づき、やがて恋に落ちる。同時並行で、そこの社長とMillieの同宿の女性が恋に落ちるが、この安宿の女主人は裏で身寄りのない若い女性を人身売買するという仕事をしており….、

<<感想>>

なんか、むちゃくちゃわかりやすい話。暗さは微塵もなく、ずっと笑ってられる話。いかにもブロードウェイミュージカルという感じ。

タップダンスが技巧が凝らしてあって楽しい。タイピストたちがタイプをうつ真似をしながら、足でタップを踏むという部分が、42nd Streetほどではないが圧巻で見ていて楽しくなる。

また、中国語の台詞、中国語の歌があるのも、このミュージカルの特徴。電光掲示板で、その台詞が英訳されるのだが途中で、中国語から英語に歌詞が変わると電光掲示板の表示が漢字に変わる。どうやらアメリカ人は、漢字が出てくるとそれだけでもおかしいらしく大爆笑になった。実際、楽しい歌だったので、単に歌詞で笑っていたのかもしれないが….

ただ、一つ問題が!….

歌舞伎調のメーク、かんざし、ど派手な半纏のようなガウン、完璧な黒髪….どうもこの悪役の宿屋の女主人、日本人という設定のような気がする。(最初は中国人かとおもったのだが、中国人の手下とは英語で話をする上、中国語で何かを伝えるときには辞書を使う。それに醤油をつかった台詞も出てくるし…)が、なんだこのキャラクターは?!こんな日本人過去にも現代にもいないぞ!演出者はいったい何考えてるんだ!?

ま、完全な悪役(といっても憎めないとこがあるが)なので、これがまた完璧にありそうな日本人の姿されていても困っちゃうんだが…なんか、困っちゃうよな(まさか、一般的なアメリカ人の日本人に対してのイメージが今だにあんな状態だとは思えないが)

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