およそ思いつく限りの管楽器と打楽器が舞台上にひしめきあう。それでいて、視覚的にも非常に美しく、まさに五感に訴える舞台であった。個々の技量の高さ、演出の高度さは勿論の事、舞台上の全ての人が本当に公演を楽しんでいるような気がした。勢いがあるということか。
題名 | Blast! | ||||
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Booked By | N/A | Directed By | James Masone | ||
出演 | Trey Alligood III,Rachel J.Anderson,Nicholas E.Angelis,Matthew A. Banks,Kimberly Bath Baron,Wesley Bullock,Mark Burroughs,Jodina Rosario Carey,Alan “Otto” Compton,Edward M. Cooning IV,John Elrod,Brandon J.Epperson,Kenneth Frisby,J.Derek Gipson,Trevor Lee Gooch,Casey marshall Gooding,Bradley Kerr Green,Benjamin Taber Griffin,Benjamin Raymond Handel,Benjamin W.Harloff,Joe Haworth,Darren M.Hazlett,Tim Heasley,Amy E.Hernandez,Freddy Hernandez Jr.,Martin A.Hughes,Stacy J. Johnson,Sanford R.Jones ,Israel Justiniano,Anthony F.Leps,Jean Marie Mallicoat,Jack Mansager,Brian Mayle,Dave Millen,Jim Moore,Westley Morehead,Dave “Bula” Nash,Lynn Marie Plankis,Jeffrey A. Queen,Douglas Raines,Chirs Rasmussen,Joseph J. Reinhart,Christopher Eric Rutt,Christopher J.Schletter,Greg Seale,Andy Smart,Radiah Y.Stewart,Bryan Anthony Sutton,Joni Paige Viertel,Kristin Whiting | ||||
劇場 | BROADWAY THEATER(Broadway NY USA) | ||||
観劇日 | 2001年08月08日(マチネ) |
打楽器、管楽器による音楽パフォーマンスと聴いていたので、実をいうと視覚的にあまり期待していなかった。今回のニューヨーク滞在中でもっともいい席(オーケストラ席前から5列目真ん中)だったが、最初その席に座ったとき正直「別の公演でこの席だったらうれしいけど、演奏を聞く公演では、それほどうれしくないなぁ」という思いがあった。
ところが、始まってみると視覚的な効果やダンスが非常に効果的に使われており、舞台上から目を離すことができない。最初のラベルのボレロの合奏も、ドラムソロからドラムの合奏に変わっていくところといい、演奏という人間の活動がこれほど見た目に美しく表現できるものだとは思わなかった。(結果として、今日の座席は大正解という思いだった)
例をあげると、ドラムを横に並んだ何人かでたたくところで、スティックを蛍光塗料で塗り、暗闇でたたくシーンの美しさ。トランペットを空中からつったいすの上で吹く男性のかっこよさ。そんな部分が随所に出てくる。
音楽も最初のボレロに始まり、途中のカリビアンな感じの曲、最後のフラメンコ調と飽きることのない展開であり、感動した。
平日の昼間ということもあってか、子供が多く来ていたがすごく楽しんでいた。確かに年齢を問わず楽しめる舞台なんだろうな(それにしても子供が多かった。今日の会場の平均年齢は、10代だったのではあるまいか)
終わった後、ブロードウェイでは珍しく全出演者が出口のところで観客たちを待ち構え握手やサインを受けてくれるのも印象的だった。