1996年の演劇ぶっくをいただきました(1996年4月号)。20年前の演劇シーンを知るのにとても貴重な雑誌です。表紙は、野田秀樹さん!若い。
演劇ぶっくの企画として過去10年(1985〜1995)を振り返るという企画もあり、なかなか読み応えがありますねぇ。少しづつ色々紹介していきたいと思います。
とりあえず、1995年のえんぶチャートが載っていたので、それから紹介していこうと思います。今から考えれば、結構伝説的な舞台だったり、あれ、そんなに昔だったっけていう舞台がならんでいました。
目次
第1位 野田地図「贋作・罪と罰」
野田地図の第二回公演(第一回は「キル」)です。野田地図は、劇団として初めてそうそう快進撃でしたねぇ。
第2位 第三舞台「パレード旅団」
2011年に解散公演をしてしまった第三舞台。恐ろしく人気のある劇団でした。
第3位 PARCOプロデュース「君となら」
三谷幸喜さんの作演出。この作品、再演、再再演があったんですよね。僕は見ていないのですが、劇中に出てくるポケベルとかの処理が、再演、再再演でどのように変わったのか確認したいところです。
第4位 スペースゼロ・プロデュース「忠臣蔵ブートレッグ」
戸田山雅司さん作。演出はいのうえひでのりさん。プロデュース公演はその時に売れている人を使うので人気高いですね。3位、4位ともに劇場プロデュース公演というのも特徴的ですね。
第5位 自転車キンクリート「ソープオペラ」
飯島早苗さん作、鈴木裕美さん演出。このコンビの舞台は本当に勢いがありましたね。最近、飯島早苗さん作の作品が減ってきてちょっとさびしい。
第6位 NYLON100℃「ウチハソバヤジャナイ」
ケラリーノ・サンドロヴィッチさん作・演出。この作品も何度も再演されています。演劇感想文リンクでは、1992年に劇団健康時代のものがありますので、これも再演作の一部ですね。
第7位 劇団☆新感線「ゴローにおまかせ3」
新感線が、この順位。ちょっと隔世の感ですが、新幹線のハチャメチャ劇「ゴローにおまかせ」好きでした。(僕は、2を見たんだと思います)
第8位 CURATE 246-T「シークレット・ブーツ」
堤泰之さん作演出。西牟田恵さんのプライベートレーベルとして始まったユニットの最初の作品のようです。
第9位 NYLON100℃「4A.M.」
NYLON100℃は、2作品もランクイン。おお、勢いを感じます。
第10位 花組芝居「泉鏡花の夜叉ヶ池」
加納幸和さん演出。花組芝居は、1987年創立なので、この時期は安定した人気を誇っていたのですね。
えんぶチャートは、1票でも入っているものは全てリストアップされているので、この後延々739位(1票)まで演目が続きます。
11位〜20位の間には、キャラメルボックスが3作品ランクイン(レインディア・エクスプレス、ヒトミ、また逢おうと竜馬は言った)というのも、キャラメルボックスらしいですね。人気劇団でありながら、多作で票が分散しているように思います。
投票者データというコーナーがあり、年齢比や男女比も載っていました(最近のに載っていた記憶がないのですが…)
男女比は35.4%対63.9%
年齢比は、16歳〜20歳は36.1%、21歳〜25歳は35.3%で、両方合わせるとこの70%は十代後半から20代前半が占めているようです。うーん、確かに芝居を観始めた頃はこのくらいの年齢ですし、雑誌とかに投票するのもそういう世代が熱いもんなんでしょうか?(当時は、自分もこの年齢層に収まっていたわけですが)
最近の号も同じようなデータ載ってたっけなぁ(記憶にない。ものは、会社に寄付してしまった…)
実は、俳優編のランキングがまた、今見ると色々感じる所があったのですが、それはまた別の記事で。