[劇評]R.U.P「二万七千年光年の旅」@PARCO劇場

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あきらかに三宅健の力不足。見ていてかなりつらい時間が多く流れた。

にわとり、たまごの世界だが、三宅が場面を引っ張れないが故に演出もお茶の間演出というべきか無闇に笑いを取ろうとしている部分が多くあり(むやみに多いアドリブなど)、更につまらなさを増強した。(その演出が、さらに三宅のただただ野田の演技を表面だけまねしたような演技の白々しさを増した。)

劇団 R.U.Pプロデュース
題名 二万七千年光年の旅
公演期間 2000/10/11~2000/11/12
野田秀樹 演出 岡村俊一
出演 三宅健、山口紗弥加、加納幸和、松沢一之、平栗あつみ、河原雅彦、村木仁、中本奈奈、田村たがめ、住吉世メ子、田村奈緒、高橋麻里、吉良咲子、平沼紀久、五味祐司、阿部宗孝
劇場 PARCO劇場(渋谷)
観劇日 2000年10月15日(ソワレ)

■RUPのあきらかにミスキャスト。

ハイレグジーザスの河原雅彦や花組芝居の加納幸和が存在感を示すシーンもあったが、焼け石に水。大きな舞台であり、かつ三宅/山口共に初舞台であることを考えると、責めるのは可哀相な気がするが、見ている観客 もかなり可哀相な舞台であった。
プロデュース公演の恐ろしさを垣間見た思い。

■野田秀樹さんの往年の言葉遊び脚本は懐かしいのだが…

野田秀樹の往年の言葉遊び多用脚本は、それでも懐かしく、先日見た農業少女と引き比べて野田秀樹の進化を見た思いがした。(こっちのベタな言葉遊びも好きですけど)

元々小さな劇場(駒場)で演じられた舞台をPARCOという大舞台に持ってきたことが演出を難しくしているのかもしれないが、音響面でも効果音の入れ方が白々しさを増しているようでつらい

特にラストの妹殺しのシーンは、効果音なしで行きたかった….客席の後ろまで聞えてこないのかな。

救いは、山口紗弥加がまぁまぁの出来だった事。これで三宅健の演技が良くなれば芝居は生きるかもしれないが….

舞台装置の丸い金属の輪を使った演出も楽しかった。(確か、ヨーロッパのスポーツだったと思うが、名前が思い出せない)

会場はV6ファンに埋め尽くされており一種異様な雰囲気だったのが印象に残った。

とりあえず、もう一度見に行ったので、そちらの感想は以下。

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