[劇評]PARCO「BAD NEWS☆GOOD TIMING」@PARCO劇場

広告

久々に見た三谷さんの新作。やられた。やられまくった。二時間ほとんど笑いが途絶えることがなく、三谷さんの術中にはまりまくった。芸達者の役者陣の中でも、でずっぱりの八嶋さんの演技が特に印象に残った。

劇団 PARCOプロデュース
題名 BAD NEWS☆GOOD TIMING
公演期間 2001/10/08~2001/11/11
作・演出 三谷幸喜
出演 沢口靖子,生瀬勝久,久野綾希子,伊藤正之,八嶋智人,角野卓造,伊東四朗
劇場 PARCO劇場(渋谷)
観劇日 2001年10月20日(ソワレ)

<<ストーリー>>

(PARCO劇場ホームページより)
岩田哲郎と倉田ちとせの結婚式当日。
幸せの絶頂に見える二人ですが、彼らには一つだけ大きな問題が…
哲郎の父とちとせの父は、
かつて「エントツ・とんかつ」の名前で一世を風靡した漫才師。
十年前に喧嘩別れしてコンビを解消、今もって絶縁状態にあったのです。
一触即発状態の親たちを前に、二人は無事、結婚式を挙げられるのでしょうか…?!

<<感想>>

昨年の「オケピ!」もその前の「温水夫妻」も見ていないので、三谷さんの新作を見るのはかなり久しぶり。(「VampShow」とか見ているので、三谷さんの作品にご無沙汰というわけではないのだが)「バイマイセルフ」以来じゃないかなぁ

チケットの争奪戦は並大抵ではなく、見ることのできた事にただただ感謝。(注目度の高さは、たまたま見に行った今日でさえ、顔を見知った芸能関係者が二人くらいいたことでも伺い知ることができるかも)

 

当然、高い期待を持っていったのだが、久々に期待をまったく裏切られるどころか完全に上回る出来の芝居に出会えてしまった。またこれで、チケットの争奪が次の公演で激しくなることは必至。

前に再演時に見た「アパッチ砦の攻防」を思わせる(というか基本は同じというか)ドタバタ・すれ違いは、わかっていても笑わずにはいられない。特に、三谷さんの作品に必ずといっていいほど出てくる優柔不断で事態をどんどん悪化させ、一人で焦る役を生瀬さんがこれ以上ないほどはまってやっている。事態の悪化に拍車をかける沢口さんとその母親、第三者のはずなのにハラハラドキドキしながらそれを見守る(見守るだけでは終わらないが)ホテルマン….誰一人とってもおかしくない人はいないのに、その父親役を、伊藤四朗さんと角野卓造さんに演じられては….息つく間もなく笑わされてしまった。(若干、風邪をひいていたこともあって、咳と笑いで呼吸困難を起こすかと思った)

特に印象に残ったのは、沢口靖子さんのすっとんきょなボケ。テレビCMでもそうだが、かわいいだけに、見ていて油断してしまうのか、相当笑わされてしまった。

また、でずっぱりだった八嶋さんの演技も、かなりのもの。目を惹きつけられた。(はがゆさに舞台の端で身もだえする姿はかなり見ものだった)

 

[劇評]PARCO「BAD NEWS☆GOOD TIMING」@PARCO劇場

[劇評]PARCO「Vamp Show」@PARCO劇場

東京ヴォードヴィルショー「アパッチ砦の攻防」@紀伊国屋ホール

広告

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です